U-20日本代表の注目選手は?若きパリ2024メンバー候補たちが結集/U-20ワールドカップ2023

現地時間5月20日に開幕するFIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023に臨む日本代表の注目選手を紹介。1年後のパリ2024オリンピック出場も見据える若きSAMURAIたちを確認しよう。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
松木/福田
(時事)

日本サッカー協会(JFA)は5月8日、FIFA(国際サッカー連盟)U-20ワールドカップアルゼンチン2023に臨む日本代表メンバーを発表。大会は現地時間5月20日から6月11日にかけ同国の4都市(ラプラタ、メンドーサ、サンファン、サンティアゴ・デル・エステロ)で開催される。

今大会は20歳以下の代表チームによるワールドカップ。選手たちにはここで国際大会での経験を積み、さらなる飛躍が期待される。年齢制限のないのA代表入りはもちろん、1年後に行われるパリ2024メンバー入りも目標の1つとなるだろう。ここでは今大会に出場するU-20日本代表注目選手を紹介する。

■注目選手

※選手名右の()内は生年月日

▼ MF 松木玖生(2003年4月30日)

松木玖生はこの世代の筆頭とも言える存在。4月に20歳の誕生日を迎えたばかりのプロ2年目だ。

全国屈指の強豪校である青森山田高校時代は、1年生時からメンバー入りし、全国高等学校サッカー選手権大会に出場。同大会には1年から3年まで全3回に出場し、いずれも優秀選手に選ばれた。3年時の第100回大会ではチームを優勝に導いている。

高校1年時から全国に名をとどろかせていた松木は、2022シーズンよりJ1リーグのFC東京に加入。同シーズンの開幕戦では高卒ルーキーながらスターティングメンバーに名を連ねた。プロ1年目はリーグ戦31試合に出場し2得点。チームの中心選手となると、2023シーズンからは背番号7を背負う。

ボランチを主戦としており、チームの攻撃を組み立てるほかゴール前にも顔を出しフィニッシュワークにも絡む。またフィジカルを武器としており、強度の高い守備もこなすなど攻守にわたり活躍している。年上の選手にも臆さないプロ向きのメンタリティでチームを引っ張るリーダーシップも魅力の1つだ。3月のAFC U20アジアカップではキャプテンを務めた。

▼DF チェイス・アンリ(2004年3月24日)

ディフェンダーでは、チェイス・アンリがこの世代では高校時代から注目を集めた逸材だろう。アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれた。180cm台後半の長身の持ち主で、フィジカルの強さを活かしたヘディングや対人守備が武器の選手だ。U-20日本代表を指導する内田篤人ロールモデルコーチもフィジカルの強さを高く評価している。

尚志高校時代はインターハイや全国高等学校サッカー選手権大会など全国大会に出場し、将来を嘱望されていた。高校卒業後はJリーグのクラブではなく、ドイツブンデスリーガ1部のVfBシュツットガルトへ加入。だがシュツットガルト加入後はコンディション不良に悩まされ、2022年のAFC U23アジアカップに出場したU-21日本代表に飛び級招集されて以来、代表からは遠ざかっている。久々に日の丸を背負う今大会では、飛躍のきっかけを掴みたい。

▼FW 福田師王(2004年4月8日)

松木やチェイスらとは1年下の世代で、今年3月に高校を卒業したばかり。神村学園では1年生時から主力として活躍した。3年時の全国高等学校サッカー選手権大会では大会得点王となるなど、高校No.1ストライカーの名をほしいままにした。

高校卒業後はチェイスと同じくJリーグではなくドイツに渡り、ボルシア・メンヒェングラートバッハのセカンドチームでプレーしている。

▼MF 北野颯太(2004年8月13日)

U-20日本代表で背番号10を背負うアタッカー。AFC U20アジアカップでもチームの主力として全5試合に出場した。

セレッソ大阪の下部組織出身の北野は、同クラブの公式戦最年少出場記録(16歳2ヵ月12日)、得点記録(17歳6ヵ月17日)を持っておりアカデミー時代から将来を嘱望されている。2022シーズンはリーグ戦19試合に出場。ルヴァンカップには10試合で3得点をマークした。今季はここまで公式戦6試合に出場している。

■U-20日本代表メンバー

U-20ワールドカップは、現地時間5月20日から6月11日にかけアルゼンチンの4都市(ラプラタ、メンドーサ、サンファン、サンティアゴ・デル・エステロ)で開催。組み合わせ抽選はすでに終了しており、日本代表はグループステージでセネガル代表、イスラエル代表、コロンビア代表と対戦する。

■大会日程

  • グループステージ:5月20日‐28日
  • ラウンド16:5月30日-6月1日
  • 準々決勝:6月3日‐4日
  • 準決勝:6月8日
  • 3位決定戦・決勝:6月11日

■グループステージ組み合わせ

  • グループA:アルゼンチン、ウズベキスタン、グアテマラ、ニュージーランド
  • グループB:アメリカ合衆国、エクアドル、フィジー、スロバキア
  • グループC:セネガル、日本、イスラエル、コロンビア
  • グループD:イタリア、ブラジル、ナイジェリア、ドミニカ共和国
  • グループE:ウルグアイ、イラク、イングランド、チュニジア
  • グループF:フランス、韓国、ガンビア、ホンジュラス

■日本の日程

▼グループステージ

  • 5月21日 vs.セネガル(ラプラタ)
  • 5月24日 vs.コロンビア(ラプラタ)
  • 5月27日 vs.イスラエル(メンドーサ)

試合スケジュール(PDF)

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