FIBA 3x3 ワールドカップ・アントワープ2022、注目のチームは?

アントワープ大聖堂に隣接する会場で行われる、3x3バスケットボールのワールドカップ。6月21日〜26日の日程で、世界トップチームが熱い戦いを繰り広げる。

1 執筆者 Chloe Merrell
Nauris Miezis drives to the rim at Tokyo 2020 in 2021
(2021 Getty Images)

6月21日〜26日にかけて開催される第7回**FIBA 3x3ワールドカップ**で、世界中のバスケットボール3x3のスター選手たちがベルギーのアントワープに集結する。

この大会では、男子と女子の両種目が行われ、男子20チーム、女子20チームの合計40チームが世界チャンピオンを目指して競い合う。

3年前にアムステルダムで開催された前回大会では、男子はアメリカ合衆国が優勝、女子では中国がタイトルを獲得した。両チームとも連覇を狙うが、男女それぞれ19チームも黙ってはいない。

さらに、今大会では初日から激しい戦いが展開されることが予想される。各プールの勝者は準々決勝に直接進むことができ、グループステージから強いスタートを切ることで、のちの試合を有利に進めることができるだろう。

3x3ワールドカップ・アントワープの強豪チームをチェックしよう!

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FIBA 3x3バスケットボール・ワールドカップのフォーマット

アントワープに乗り込んだ男女20チームは5チームずつの4プールに分けられ、3x3連盟ランキングに応じてシードされている。

グループステージでは各プールで総当たり戦を行い、プール内で1位となったチームは準々決勝に進み、2位と3位になった合計8チームが決勝トーナメントの残り4枠をかけて試合を行う。

決勝トーナメントでは準々決勝の後、準決勝、決勝戦へと進む。順位決定戦は行われず、3x3の順位決定ルールに従って総合順位(5位から20位まで)が決まる。

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FIBA 3x3ワールドカップ・アントワープ2022の注目チーム

セルビア男子

セルビアほど、3x3ワールドカップを支配してきたチームはない。

ワールドカップで金メダル4つ(2012、2016-18)と銀メダル1つ(2014)を獲得したランキング1位のセルビアチームは、最近の調子だけを見てみても今大会で侮れない存在になるだろう。

セルビアチームは、ワールドツアー・マスターズの最初の2戦で勝利し、3年ぶりのワールドカップに臨んでいる。

2021年夏に行われた東京2020では、彼らの評判からすれば「期待外れ」と見なされた驚きの銅メダル。**ストラヒニャ・ストヤチッチ**率いるセルビアが優勝を狙うチームの前に立ちはだかることになるだろう。

アメリカ合衆国女子

ディフェンディングチャンピオンとしてアントワープに降り立ったアメリカ合衆国男子チームは間違いなく皆の注目を集めるだろうが、女子チームも押さえておく必要がある。

チームUSA女子は、東京2020で金メダルを獲得したときとは全く異なるメンバー構成になったとはいえ、警戒すべき存在だ。

金メダル獲得の経験と、フレッシュで若い才能を持つアメリカ合衆国チームは、完璧なバランスが取れていることを証明したいところ。

キャシディ・バーディックは、5対5と3x3の両方でワールドカップを制しており、国を代表するバスケットボール選手として知られる存在だ。

彼女のチームメイトとなるのは、ローレン・コックスと**ヘイリー・ヴァン・リス**という若手選手たちで、コックスはFIBA U19世界選手権と2014年FIBA U17世界選手権で優勝しており、USAバスケットボール3x3デビューを果たす。一方のヴァン・リスは2019年FIBA 3X3 U18ワールドカップMVPで、シニアステージでその名を知らしめるべく大会に挑む。

ドイツ女子

現在ランキング1位の選手を擁するドイツは、今大会でも油断のならないチームとなりそうだ。

ランキングトップの**ソニア・グライナッヘルと、チームメイトのスヴェニャ・ブロンクホルストルアナ・ロドフェルド**は、ランキングだけでなく、最近のコート上のパフォーマンスにも裏打ちされてベルギーに降り立った。

ドイツチームは、先月テルアビブで行われた女子シリーズのオープニング大会で、リトアニア(2位)とフランス(3位)を抑えて優勝。ベルギーでアメリカ合衆国代表を打ち負かす存在となるかに注目!

ラトビア男子

東京2020オリンピック・チャンピオンのラトビアは、間違いなく今年のワールドカップで優勝候補のチームだが、プール分けで「死のグループ」とされる、プールCに入っている。このプールにはラトビアのほか、オランダ、中国、ポーランド、日本が入り、いずれも東京オリンピックに出場している。

誰が勝ってもおかしくないが、決勝トーナメントに向けて試されていることは間違いない。

ラトビアにとってありがたいのは、ブザービーターとして名高い**ナウリス・ミエジス**がいることだ。彼の存在がラトビアを後押しすることは間違いない。

(2021 Getty Images)
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