マレーシアの首都・クアラルンプールにて、現地時間5月23日から28日までの6日間にわたり、BWF(世界バドミントン連盟)ワールドツアーのひとつである「マレーシアマスターズ(英名:PERODUA Malaysia Masters 2023 presented by Daihatsu/グレード:Super 500」が行われ、大会最終日の28日には、各種目の決勝が実施された。
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山口、貫禄のストレート勝利!
総勢35名(5月17日時点)がエントリーした日本代表のうち、唯一決勝の舞台へと勝ち進んだのは、世界ランキングで首位に立つ女子シングルスの山口茜だ。
決勝では、世界ランキング9位のインドネシア代表選手(Gregoria Mariska TUNJUNG)と顔を合わせた山口は、第1ゲームの序盤こそ相手にリードを許す場面があったものの、後半に入ると6ポイントを連取するなど世界ランキング1位の貫禄のプレーで圧倒し、21-17でこのゲームを奪う。続く第2ゲームでは、はじまりから主導権を握った山口が10ポイントを連続で決めるなど最大で12点差までリードを広げて相手を寄せ付けず、21−7の大勝を収める。これにより、ゲームカウント2−0のストレート勝利で、山口が今季ツアー3勝目を飾った。
このほか、女子ダブルスでは、山口とともにTokyo2020日本代表を務めた "ナガマツ" こと、永原和可那/松本麻佑が、男子ダブルスでは、"ホキコバ" こと、保木卓朗/小林優吾のペアがそれぞれ準決勝敗退となり、銅メダルを獲得(※3位決定戦が行われないため)している。
BWFワールドツアーは、このマレーシアマスターズを皮切りに、以下の通り4週にわたって東南アジア各地での国際大会スケジュールを予定している。
- マレーシアマスターズ(5月23日〜28日/Super 500)※終了
- タイオープン(5月30日〜6月4日/Super 500)
- シンガポールオープン(6月6日〜11日/Super 750)
- インドネシアオープン(6月13日〜18日/Super 1000)
日本バドミントン協会の発表(5月16日付)によると、マレーシアマスターズを制した山口をはじめ、3位の永原/松本と、保木/小林らは、今大会よりグレードの高いシンガポールオープンならびにインドネシアオープンに連戦する予定だ。また、これらの大会は、開幕まで400日余りと迫るパリ2024の出場枠に関わる「パリ・ランキングリスト」の対象大会となっている。