11月21日から26日までの6日間にわたり、中華人民共和国・深圳市で世界バドミントン連盟(BWF)が主催するBWFワールドツアーのひとつ、中国マスターズ2023(英名:LI-NING CHINA MASTERS 2023/グレード:Super 750)が行われ、男女あわせて28名の日本代表が出場した。なかでも、女子ダブルスと男子シングルスの決勝では、日本人対決が実現した。
◾️女子ダブルス:シダマツがフクヒロを抑えて優勝!
大会最終日(26日)に行われた女子ダブルスの決勝では、開幕まで8ヶ月と迫るパリ2024出場枠に関わるランキングリスト(Olympic Race to Paris)最新版(2023年11月21日付)で、日本勢トップの4位につく"シダマツ" ペアこと、志田千陽/松山奈未と、Tokyo2020女子ダブルス5位入賞の"フクヒロ" こと、福島由紀/廣田彩花の日本人対決となった。
第1ゲームは、両ペア一切主導権を譲らない攻防戦となり、18−18の同点に並ぶ。ここから、オリンピックランキングリストで上位に立つシダマツペアが一気に3連続ポイントを獲得して最初のゲーム(21−18)を奪い、優勝に王手をかける。つづく、第2ゲームでは、序盤にゲームを支配したシダマツがフクヒロの2人を突き放しにかかり、最大で8点差のリードを作る。母国開催のオリンピック代表を務めたフクヒロも一時は2点差まで詰め寄る場面も見せたが、シダマツの勢いを止めることができず、最終的に21−11で2ゲームを連取したシダマツペアが、7月のカナダオープン2023以来となるBWFワールドツアー優勝を決めた。
◾️男子シングルス:奈良岡が西本を下して、今季初優勝!
女子ダブルスと同じく、大会最終日に行われた男子シングルスの決勝では、パリ2024ランキングリスト最新版で全体2位に立つ奈良岡広大と、同ランキング13位で日本勢2番手となる西本拳太による直接対決が実現した。
第1ゲームから主導権を握った奈良岡が、21-13で今シーズン初優勝に王手をかけると、つづく第2ゲームでも6連続ポイントを決めるなど西本を寄せ付けず、ふたたび21−13で2ゲームを連取し、試合を決めた。奈良岡にとっては、これが今季初となる国際ツアー優勝。
このほか、前日(25日)の準決勝で奈良岡に敗れた常山幹太が3位となっている。
Super 750に認定されている中国マスターズ2023は、大会カテゴリー別でみるとSuper 1000に続く、上から2番目のグレードに当たる大会となることから、成績上位者による高ポイントの獲得により、ランキングの変動が期待される。
次回BWFワールドツアーは、28日にインド・ラクナウで開幕するシドモディインドインターナショナル2023(Super 300)で、今シーズンのツアー最終戦となる。これらの成績をもって、年間王者決定戦「HSBC BWF ワールドツアーファイナルズ2023(中国・杭州/12月13日開幕)」に招待される各種目上位8名(組)が決定する。