【体操】杉原愛子が競技生活に「一区切り」…競技者ではなく演技者として活動へ

杉原愛子が第76回全日本体操種目別選手権(6月18-19日)をもって競技生活に区切りをつけると発表。杉原は日本代表としてTokyo2020、リオデジャネイロ2016にも出場した。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
 Aiko Sugihara
(2021 Getty Images)

Tokyo2020、リオデジャネイロ2016の体操女子日本代表、杉原愛子が6月8日に自身のInstagramを更新。「6月の全日本種目別選手権大会出場をもって競技生活に『一区切り』とすることを決めました」と発表した。

杉原は続けて「人生をかけて挑んだ2020東京オリンピックが終わった後、身体的コンディションや気持ちのモチベーションの維持が難しくなってきたのがきっかけです」と決断の背景を明かした。

「何のために体操をしているのか分からなくなった時期もありました。もう、『このまま引退してもいいや』という思いと向き合いながらも、最後の演技が無観客の大会だったこともあり、このまま引退したらあかんと思いました」

昨年10月中旬に膝の手術を受け、復帰に向けリハビリやトレーニングをしてきたという杉原。「一区切り」の舞台とした全日本種目別選手権に向けて、「今できる最大限の演技が披露出来るよう、体操を楽しみ、感謝の気持ちを忘れず、体操の魅力、楽しさ、おもしろさを伝えられるよう心を込めて頑張りますので、応援よろしくお願いします!」と意気込みを綴った。同大会では平均台とゆかに出場する。

なお、今後の活動については「私の中では、『引退』という言葉をあえて使わず、『一区切り』という表現にしました。今大会後も、体操人として体操の魅力を多くの方々に知ってもらえるようエキシビションなどを通じ競技者ではなく演技者として活動を継続していきたいと考えています」としている。

杉原はオリンピック2大会に出場。当時16歳で初出場したリオデジャネイロ2016は団体4位、Tokyo2020では団体5位に貢献した。

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