全米オープンテニス2022の注目選手、見どころは?

テニスの四大大会(グランドスラム)のひとつ全米オープンが、8月29日〜9月11日の日程で開催される。前回覇者のダニール・メドベージェフやエマ・ラドゥカヌのほか、最後のグランドスラムとなるセリーナ・ウィリアムズ、優勝記録の更新を目指すラファエル・ナダルらが出場する。

文: Chloe Merrell
写真: 2021 Getty Images

2022年8月29日(月)、ニューヨークのフラッシング・メドウズ・コロナ・パークはテニス界の視線を一身に集め、全米オープンが幕を開ける。

USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターのハードコートでは、選手たちがテニス史に名を刻むべく、2週間にわたり戦いを繰り広げる。大会ではさまざまなドラマが展開され、世界中のファンの注目を集める。

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セリーナ・ウィリアムズは、1999年の全米オープンでグランドスラム初優勝を飾った=1999年9月11日

この大会でもっとも話題を集めるのはセリーナ・ウィリアムズだろう。グランドスラムでの優勝回数が23回にのぼる41歳のウィリアムズは、8月初めに「VOGUE」誌で引退の意向を発表。テニスから離れ、自分にとって他の大切なことのために進化することを語った。この全米オープンが最後の大会となることが予想される。

女子テニス界で最も偉大な選手とされ、オリンピック金メダルを4度獲得したウィリアムズは、6度の優勝を誇る全米オープンで、最後の舞台を楽しむことだろう。マーガレット・コートが記録したグランドスラムの優勝回数24まであと1回に迫ったウィリアムズにとって、夢物語のような結末となるのだろうか?

もし、彼女の思いがそこにあるとすれば、まず初戦でモンテネグロのダンカ・コビニッチに勝たなければならない。この試合に勝ち順当に行けば、第2シードのアネット・コンタベイト(エストニア)との2回戦が待っている。

前回大会を制した19歳のエマ・ラドゥカヌ(英国)や、世界ランキング1位、イガ・シフィオンテク(ポーランド)もウィリアムズの前に立ちはだかるだろう。しかしラドゥカヌの道も簡単ではない。彼女は2連覇に向けて、まずフランスのアリーゼ・コルネと対戦する。32歳のコルネは、現在37位で、自身63回目のグランドスラム出場となる。

一方、21歳のシフィオンテクは今年の全仏オープンを制覇し、37試合無敗記録を達成。しかし、ウィンブルドン3回戦で敗退して以降、再び勢いを取り戻すのに苦労している。先日の米オハイオ州シンシナティでのウェスタン&サザン・オープンのラウンド16でマディソン・キーズ(アメリカ合衆国)にストレートで敗れたのを見る限り、まだ調子をつかんでいない。

今回のトーナメントも決して楽ではなく、決勝までの道のりでスペインのガルビネ・ムグルサなどのグランドスラム優勝者や、アメリカ合衆国の新鋭ジェシカ・ペグラらと対戦することになるだろう。

ウィンブルドンで決勝進出を果たしたオンス・ジャパー(チュニジア)は、ウィリアムズあるいはコビニッチと対戦する可能性が高い。

また、日本の大坂なおみは、1回戦でアメリカ合衆国のダニエル・コリンズと対戦する。

2021年の全米オープンで優勝したダニール・メドベージェフ
写真: 2021 Getty Images

男子シングルスでも熾烈な戦いが繰り広げられる。

昨年の大会で優勝したダニール・メドベージェフは、今年の全豪オープン、全仏オープンの覇者ラファエル・ナダルを筆頭に、多くの有力選手と対戦することになる。

36歳のナダルは、3年ぶりにニューヨークに降り立ち、四大大会での優勝記録をさらに伸ばすことを目指す。現在ナダルは22回で、ライバルのノバク・ジョコビッチは21回。全米オープンで3度の優勝歴を誇るジョコビッチは、新型コロナワクチン未接種のため、同国への入国ができず今回の大会を欠場する。

テニス界のスター、ロジャー・フェデラーや世界ランク2位でドイツのアレクサンダー・ズベレフは怪我からの回復のため参加しない。

トップ選手の欠場により、ギリシャのステファノス・チチパス、スペインのカルロス・アルカラス、ノルウェーのキャスパー・ルードなど、多くの選手らにとってグランドスラム初優勝の道が広がっている。

組み合わせを見てみると、第2シードのナダルは優位に戦いを進めることが予想される。だが、メドベージェフにとっては厳しい戦いが強いられるだろう。メドベージェフは決勝にたどり着くまでに、好調のニック・キリオス(オーストラリア)やフェリックス・オジェアリアシム(カナダ)と当たることが考えられる。

昨年の全米オープンは、アルカラスが大きな躍進を遂げた大会だ。

女子シングルスで10代のラドゥカヌとレイラ・アニー・フェルナンデスが大活躍したように、男子シングルスでも若きアルカラスが準々決勝に進出し、多くのテニスファンの想像力をかきたてた。フェリックス・オジェアリアシムとの試合では、負傷のため棄権することになったが、「ビッグ3」の後継者であることを世界中に示した。

あれから1年。アルカラスはさらに一歩前進し、挑戦者から王者になることができるだろうか? そのためには、ウエスタン&サザン・オープンの決勝でチチパスを破って優勝したボルナ・チョリッチ(クロアチア)やイタリアのジャック・シナーをまず倒さなければならない。

2021年の全米オープンで躍進を遂げたカルロス・アルカラス
写真: 2021 Getty Images

日本の西岡良仁は初戦でアレハンドロ・ダビドビチフォキナ(スペイン)と、ダニエル太郎(エイブル)はリシャール・ガスケ(フランス)と対戦する。

全米オープンテニス2022の日程

全米オープンテニスは、8月29日〜9月11日の日程で行われる。

以下のスケジュールはすべて現地時間(日本は13時間進んでいる)。スケジュールは変更になる可能性もあり。最新情報は全米オープンのウェブサイトにて。

8月29日(月)

  • 11:00 男子・女子シングルス1回戦
  • 19:00 男子・女子シングルス1回戦

8月30日(火)

  • 11:00 男子・女子シングルス1回戦
  • 19:00 男子・女子シングルス1回戦

8月31日(水)

  • 11:00 男子・女子シングルス2回戦
  • 11:00 男子・女子ダブルス1回戦
  • 19:00 男子・女子シングルス2回戦

9月1日(木)

  • 11:00 男子・女子シングルス2回戦
  • 11:00 男子・女子ダブルス1回戦
  • 19:00 男子・女子シングルス2回戦

9月2日(金)

  • 11:00 男子・女子シングルス3回戦
  • 11:00 男子・女子ダブルス2回戦
  • 19:00 男子・女子シングルス3回戦

9月3日(土)

  • 11:00 男子・女子シングルス3回戦
  • 11:00 男子・女子ダブルス2回戦
  • 19:00 男子・女子シングルス3回戦

9月4日(日)

  • 11:00 男子・女子シングルス、ラウンド16
  • 11:00 男子・女子ダブルス3回戦
  • 19:00 男子・女子シングルス、ラウンド16

9月5日(月)

  • 11:00 男子・女子シングルス、ラウンド16
  • 11:00 男子・女子ダブルス3回戦
  • 19:00 男子・女子シングルス、ラウンド16

9月6日(火)

  • 12:00 男子・女子シングルス準々決勝
  • 12:00 男子・女子ダブルス準々決勝
  • 19:00 男子・女子シングルス準々決勝

9月7日(水)

  • 11:00 女子ダブルス準々決勝
  • 11:00 男子・女子車いすテニス、シングルス1回戦
  • 11:00 車いすテニスクアード、シングルス準々決勝
  • 12:00 男子・女子シングルス準々決勝
  • 19:00 男子・女子シングルス準々決勝

9月8日(木)

  • 11:00 男子ダブルス準決勝
  • 11:00 男子・女子車いすテニス、シングルス準々決勝
  • 11:00 男子・女子車いすテニス、ダブルス準々決勝
  • 11:00 車いすテニスクアード、ダブルス準決勝
  • 11:00 ジュニア男子・ジュニア女子車いすテニス、シングルス準々決勝
  • 19:00 女子シングルス準決勝

9月9日(金)

  • 12:00 男子ダブルス決勝(または混合ダブルス決勝)
  • 12:00 男子・女子車いすテニス、シングルス準決勝
  • 12:00 男子・女子車いすテニス、ダブルス準決勝
  • 12:00 車いすテニスクアード、シングルス準決勝
  • 12:00 ジュニア男子・ジュニア女子車いすテニス、シングルス準決勝
  • 15:00 男子シングルス準決勝
  • 19:00 男子シングルス準決勝

9月10日(土)

  • 12:00 混合ダブルス決勝(または男子ダブルス決勝)
  • 12:00 男子・女子車いすテニス、ダブルス決勝
  • 12:00 車いすテニススクアード、ダブルス決勝
  • 12:00 ジュニア男子・ジュニア女子車いすテニス、シングルス決勝
  • 16:00 女子シングルス決勝

9月11日(日)

  • 12:00 男子・女子車いすテニス、シングルス決勝
  • 12:00 車いすテニスクアード、シングルス決勝
  • 13:00 女子ダブルス決勝
  • 16:00 男子シングルス決勝

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