78kg超級・素根輝が五輪内定第1号! 100kg級羽賀龍之介は完全復活の金 | 柔道グランドスラム大阪最終日

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
講道館杯に続き、GS大阪も制した羽賀龍之介、五輪代表にさらに近づいた

柔道のグランドスラム大阪は11月24日に大会最終日が行われ、男女計5階級が実施された。リオ五輪男子100キロ級銅メダルの羽賀龍之介が優勝を果たし完全復活。女子78キロ級では梅木真美ら日本勢が表彰台を独占し、78キロ超級では素根輝が金メダルを獲得した。

男子100キロ級東京五輪代表争いに出遅れていたベテランが堂々のトップに躍り出た。11月3日の講道館杯(全日本柔道体重別選手権)の同級で8年ぶりの優勝を遂げた羽賀は、本大会でも好調を維持。決勝でリオ五輪銀メダリストのエルマール・ガシモフ(アゼルバイジャン)を下し、堂々の金メダルを獲得した。

この階級の五輪争いをリードする飯田健太郎、ウルフ・アロンは銅メダルに終わり、優勝の羽賀は両者との距離を縮めた格好だ。

ただ、羽賀は試合後、「ここで勝って喜んでいる場合ではない」と兜を締め直した。

男子90キロ級は波乱含みだった。優勝候補だったリオ五輪金メダルのベイカー茉秋が3回戦で敗退する事態に。講道館杯覇者の村尾三四郎も敗者復活戦で向翔一郎に敗れた。その向は準々決勝で韓国選手に敗れながらも、敗者復活戦で長澤憲大を下して銅メダルを手にした。

男子100キロ超級は太田彪雅が準決勝で熊代佑輔を退けるも、決勝でロシアの新星イナル・タソエフに技ありで敗れ、銀メダル。影浦心は敗者復活戦を制し、熊代との3位決定戦に競り勝った。香川大吾も3位決定戦で敗れた。

女子は、78キロ級で梅木真美が金、その梅木に決勝で敗れた濵田尚里が銀、和田梨乃子との3位決定戦に勝った泉真生が銅メダルを獲得した。最終日、日本勢による表彰台独占はこの階級のみだった。

女子最重量級の78キロ超級では、19歳の世界王者・素根輝が初のグランドスラム制覇を達成した。強化委員会は満場一致の賛成を得て、素根は日本柔道チーム最初の東京五輪内定者となった。朝比奈沙羅は準々決勝でブラジル選手に敗れ、敗者復活戦を勝ち抜き、銅メダルを獲得した。

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