聖火リレーグランドスタートについて|福島県3月26日スタート 第一走者はなでしこジャパン
新型コロナの影響で東京五輪は開催不透明も、聖火リレーは予定通りスタート
Tokyo2020(東京五輪)聖火リレーが3月26日にグランドスタートを迎える。聖火リレーは福島県楢葉町の「ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ」でスタート。第一走者には「なでしこジャパン」が選ばれた。ここでは聖火リレーグランドスタートについて解説する。
聖火は3月12日にギリシャのアテネで採火式が行われ、19日までギリシャ国内で聖火リレーが行われた。日本では20日に到着式(宮城県:航空自衛隊松島基地)が実施された。日本での聖火リレーは3月26日から始まり、第一走者は、FIFA女子ワールドカップドイツ2011で優勝した「なでしこジャパン」が務める。
"復興"をテーマに 福島県のJヴィレッジがスタート地
聖火リレーは3月26日に福島県の「ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ」からスタートする。聖火リレーは、「復興オリンピック・パラリンピック」としての位置づけを強く意識して検討が進められた。2011年の東日本大震災で被災地となった福島県を出発地とすることで、東京2020オリンピック聖火リレーのコンセプトである「Hope Lights Our Way/希望の道を、つなごう。」に沿って、復興に力を尽くしている人々に、元気や力を届ける。また、震災当時世界中から寄せられた支援や励ましに対し、震災から10年目の日本の姿を感謝の気持ちとともに発信し、困難を乗り越える人々の力・不屈の精神を、しっかりと伝えていくことを目的としている。
「Jヴィレッジ」は福島県浜通りに位置し、東北地方にありながら温暖な気候で冬季も雪の影響を受けずにサッカーを楽しむことができる一大トレーニングセンター。観客席付きスタジアムを含め天然芝ピッチ8面、人工芝ピッチ2面、全天候型サッカー練習場、雨天練習場、総客室数200のホテル、フィットネスジム、アリーナ、プール、約730台収容駐車場を備えている。東日本大震災では福島第一原子力発電所事故に伴い、2011年3月15日から2013年6月30日までスポーツ施設としては全面閉鎖し、国が管理する原発事故の対応拠点となっていた。
- 名称:ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ
- 愛称:J-VILLAGE(ジェイヴィレッジ)
- 住所:福島県双葉郡楢葉町山田岡美シ森8
なでしこジャパンがグランドスタートランナーに
2011年にドイツで開催されたFIFAワールドカップを制し世界一に輝いた、サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」がグランドスタートランナー(第一走者)を務める。26日はなでしこジャパンの後、東京五輪男子マラソン日本代表の大迫傑、俳優の香川照之らが聖火ランナーを務める。
なお、3月23日になでしこジャパンのメンバーである川澄奈穂美が新型コロナウイルスの影響により、聖火ランナーを辞退すると自身のTwitterで明かした。現在アメリカのスカイ・ブルーFCに所属する川澄は、「移動時にリスクが高いこと」、「自分が感染しない・感染源にならないこと」、「チームやファンの方々に迷惑をかけないこと」を辞退の理由に挙げている。
聖火リレーはNHKがライブストリーミング
聖火リレーの模様はNHKのホームページでライブストリーミングされる。ライブストリーミングは26日午前10時より開始予定となっている。
新型コロナの影響で本大会開催が不透明も、グランドスタートは実施予定
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、IOC(国際オリンピック委員会)が東京オリンピック開催延期の検討を発表するなど、本大会開催は不透明な状況となっているが、聖火リレーは予定通り開始することとなっている。聖火リレーの開催方式の変更や規模縮小などについては、3月23日時点では決まっていない。