オリンピック聖火到着式が宮城県で開催…野村忠宏さんと吉田沙保里さんが聖火皿に点火

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
吉田沙保里さんと野村忠宏さんが聖火皿へ点火

Tokyo 2020(東京五輪)のオリンピック聖火到着式が3月20日午前11時過ぎ、航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)で行われた。ギリシャで採火され、特別輸送機「TOKYO 2020号」により届けられた聖火は、野村忠宏さんと吉田沙保里さんが持つトーチから聖火皿へ点火された。

聖火は11時過ぎの到着を予定していたが、強風の影響により、9時30分過ぎに到着。式典は11時開始を予定していたが、強風の影響で東北新幹線に大幅な遅延が出るなどしたことから、一部登壇者の到着が遅れ、11時20分頃から始められた。

柔道でオリンピック3連覇を達成した野村さんと、同じくレスリング3連覇の吉田さんは、タラップ上で特別輸送機により運ばれた、聖火が格納されたランタンを受け取る。その後、東京2020組織委員会の森喜朗会長らがあいさつ。そしてランタンからトーチへと移された聖火は、野村さんと吉田さんにより、聖火皿へと点火されると、ブルーインパルスによる展示飛行が行われた。

聖火を受け取っての感想を尋ねられると、吉田さんは「採火式を中継で見ていたので、その聖火がギリシャから無事に日本に到着したと思うと、本当にうれしく思います」とコメント。野村さんは「本来であれば、吉田さんと一緒にギリシャに行きまして、パナシナイコ・スタジアムで引き継ぎ式をやる予定だったのですけども、そこに行けなかった残念な気持ちは正直あります。ただ今日無事、こういう形で聖火の入った種火のランタンを受け取ることができて、いま、すごくうれしく思いますし、誇りに思います」とコメントした。

聖火リレーへの期待について尋ねられると、吉田さんは「いよいよ始まりますね。いまは大変な時期ですけど、聖火リレーで皆さんに元気や希望を届けられるようになれば良いなと思います。私たちは幻の聖火ランナーとなっていますので、どこかで走れる機会があればいいなと思っています」と答えた。吉田さんと野村さんは、ギリシャ・アテネのパナシナイコ・スタジアムで行われる聖火引き継ぎ式で、聖火ランナーを務める予定だった。

到着式終了後、聖火リレー公式アンバサダー・サンドウィッチマンの2人により、聖火は石巻南浜震災復興祈念公園へと向かった。サンドウィッチマンの伊達みきおさんは「幼い頃、僕は石巻に育ったので、その石巻に聖火を持っていけることに誇りを感じています。途中で消さないよう、大切に持っていきます」とコメントした。

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