第97回日本選手権水泳競技大会・競泳競技「ジャパンスイム2021」が4月6日、競技4日目を迎えた。本多灯(ATSC.YW/日本大学)が男子200mバタフライ連覇を達成し、2位瀬戸大也(TEAM DAIYA)とともにTokyo2020(東京五輪)同種目日本代表に内定。女子200m個人メドレーは寺村美穂(セントラルスポーツ)と大橋悠依(イトマン東進)が代表に内定した。(写真:時事)
男子200mバタフライは本多がラスト15m付近で瀬戸を交わし、自己ベストの1分54秒88で大会2連覇。2位の瀬戸は1分55秒20だった。両選手は東京五輪派遣標準記録(1分56秒25)を突破し代表に内定。瀬戸は200m、400m個人メドレーに続く代表内定となる。
寺村が自己ベストとなる2分9秒55で、女子200m個人メドレーを制覇。平泳ぎで前を泳ぐ大橋との差を縮めると、ラストの自由形で競り勝ち、0秒12差でフィニッシュした。2分9秒67で2位の大橋は400mに続き、2種目目の東京五輪代表内定。3位の大本里佳(ANAイトマン)は2分9秒85マークし、派遣標準記録(2分10秒49)を突破したが、代表内定を逃した。
女子200m自由形は1分57秒47で五十嵐千尋(T&G/JSS)が制した。同種目の派遣標準記録(1分56秒82)には届かなかったが、女子800mフリーリレーの派遣標準記録(1分58秒13)は突破した。女子1500m自由形は森山幸美(SWANS)が優勝。今大会での同種目東京五輪日本代表内定はなかった。
6日午後は男子100m自由形、女子200mバタフライ、男子200m平泳ぎの準決勝も行われた。
男子100m自由形は、中村克(イトマン東進)が48秒64で全体トップのタイムを記録。200mを日本記録で制した松元克央(セントラルスポーツ)は、全体2位の48秒81で決勝に進出した。女子200mバタフライは、長谷川涼香(東京ドーム/日本大学)が2分8秒84で全体1位のタイムだった。
武良竜也(BWS)が2分8秒08で男子200m平泳ぎ準決勝全体1位。渡辺一平(TOYOTA)は、2分8秒14で全体2位のタイムで決勝に進んだ。渡辺は自身の泳ぎを、「準決勝で派遣標準記録(2分8秒28)を切れたことはまずまず」としながら、「余力を残してのラスト50mだったので、明日(決勝)はしっかり上げないと」と課題を挙げた。2分9秒18で全体3位の佐藤翔馬(東京SC/慶應義塾大学)は、「疲れはそんなにない。決勝ではペースをしっかりキープして泳ぎたい」とコメントした。
第97回日本選手権水泳競技大会・競泳競技は、東京五輪の競技会場・東京アクアティクスセンター(東京都江東区)で、4月3日から10日まで無観客開催される。