第97回日本選手権水泳競技大会・競泳競技「ジャパンスイム2021」が4月3日に開幕。女子400m個人メドレーでは1位大橋悠依(イトマン東進)と2位谷川亜華葉(イトマン/四條畷学園高)がTokyo2020(東京五輪)日本代表選手に内定。男子400m個人メドレーではすでに同代表に内定している瀬戸大也(TEAM DAIYA)が優勝した。2位の井狩裕貴(イトマン近大)が内定となった。
女子400m個人メドレーは大橋が4分35秒14で優勝、2位に4分37秒90で泳いだ谷川が入った。オリンピック派遣標準(4分38秒53)を突破し、決勝で2位以上の条件を満たした大橋と谷川が東京オリンピック日本代表に内定。 4分38秒11で3位の清水咲子(ミキハウス)は代表内定を逃し、リオ五輪に続く2大会連続出場とはならなかった。
男子200m個人メドレーは、すでに代表に内定している瀬戸が4分9秒02で制した。2位の井狩は派遣標準記録(4分15秒24)を上回る4分11秒88をマークし、代表内定を勝ち取った。男子200m個人メドレーは大会前の時点ですでに瀬戸が代表に内定しているため、今大会で新たに内定となるのは井狩のみ。男子400m自由形は中島涼(コナミスポーツ/明治大学)が優勝。同種目での代表内定はなかった。
池江璃花子(ルネサンス/日本大学)は女子100mバタフライに出場。準決勝で58秒48をマークし、全体3位のタイムで4日の決勝に進んだ。
男子100m平泳ぎ準決勝では、佐藤翔馬(東京SC/慶応義塾大学)が学生新記録となる59秒18でトップ通過。渡辺一平(TOYOTA)は59秒76をマークし、全体3位で4日の決勝に進んだ。準決勝後、佐藤は「かなり後半も楽に泳げて良い感じだった。これで終わりじゃないので、気を抜かず、しっかりと決勝でも良いタイムを出していきたい」と話した。渡辺は得意の200m平泳ぎを重視するものの、「100mで自己ベストを出すことで自分自身、調子が良いんだということを認識できるんじゃないかと思うし、出場している以上は派遣標準記録を狙っていく」と意気込んだ。
第97回日本選手権水泳競技大会・競泳競技は、東京オリンピックの会場となる東京アクアティクスセンター(東京都江東区)で、4月3日から10日に無観客で開催される。