宇野昌磨は勝利を貪欲に求めている
T広島グリーンアリーナで狙うのは、ISUグランプリシリーズ初戦に続く勝利だ。
平昌で銀メダルを獲得した宇野は、今シーズン初戦のスケートカナダで優勝。そのパフォーマンスを母国の観客の前でも披露しようと、NHK杯に向けてハードワークを重ねている。
「ファンに成長したところを見せたい」と宇野はジャパンタイムズ紙に語っている。
万年2位返上へ
昨シーズンは2位が定位置だった。
四大陸選手権を2位で終え、平昌2018で銀メダルを獲得。ミラノでの世界選手権でも銀メダルを手にしてシーズンを締めくくった。
それに先立つ昨シーズンのグランプリファイナル名古屋大会も、2位でフィニッシュしている。
今シーズンはその一つ上をいこうと、20歳は努力を続けてきた。
ジャンプ、スピン、ステップというスケーティングのすべての面に力を入れていて、それが結果となって表れるように願っている」と宇野はジャパンタイムズに語る。
ショートプログラムにレッドツェッペリンの**「天国への階段」**を使用する宇野は、ロンバルディア杯のショートで高得点をマーク。先週のGPヘルシンキで羽生結弦に抜かれるまでは今季の最高記録だった。
トータルスコアでも羽生と世界王者のネイサン・チェンに続く今季3位のスコアを出している。
グランプリシリーズ全6大会のうち4戦目に当たる大会で、宇野はスケートアメリカ銅メダルの前回覇者セルゲイ・ボロノフに挑む。ボロノフとしても、グランプリファイナル出場を決めるために日本で勝っておきたいところだ。
ボロノフと同じロシア勢で昨季欧州選手権銀メダリストのドミトリ・アリエフも強敵。アメリカの2017年世界ジュニア王者ビンセント・ジョウも侮れない。
そのなか、宇野は12月にバンクーバーで行われるISUグランプリファイナルへのチケットを手にするため、母国で優勝を狙う。
宇野昌磨
3銀
1銅