卓球WTグランドファイナル組み合わせ発表:東京五輪代表選考に影響

1 執筆者 渡辺文重
水谷隼が東京五輪内定を得るにはベスト4進出が必要

ITTF(国際卓球連盟)ワールドツアー(WT)グランドファイナルの組み合わせが発表された。中国・鄭州で開催される同大会は、WTの年間最終戦で、各種目WTスタンディング上位者と開催協会推薦1枠が出場する。またTokyo 2020(東京五輪)の日本代表選考にも大きく影響する。

男女シングルスの対戦カードは以下の通り。

■男子シングルス1回戦組み合わせ

  1. 許昕(シュー・シン/中国)vs.趙子豪(ジャオ・ズハオ/中国)
  2. 張本智和(木下グループ)vs.パトリック・フランチスカ(ドイツ)
  3. 梁靖崑(リャン・ジンクン/中国)vs.黄鎮廷(ウォン・チュンティン/香港)
  4. チェン・ヨンシク(韓国)vs.馬龍(マ・ロン/中国)
  5. 林高遠(リン・ガオユエン/中国)vs.ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
  6. マティアス・ファルク(スウェーデン)vs.林昀儒(リン・ユンジュ/台湾)
  7. 水谷隼(木下グループ)vs.ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)
  8. ティモ・ボル(ドイツ)vs.樊振東(ファン・ジェンドン/中国)

※準々決勝は「1」と「2」、「3」と「4」、「5」と「6」、「7」と「8」の勝者が対戦。

■女子シングルス1回戦組み合わせ

  1. 孫穎莎(スン・インシャ/中国)vs.何卓佳(ヘ・ジュオジア/中国)
  2. 平野美宇(日本生命)vs.王芸迪(ワン・イーディ/中国)
  3. 陳幸同(チェン・シントン/中国)vs.馮天薇(フォン・ティエンウェイ/シンガポール)
  4. 朱雨玲(ジュ・ユリン/中国)vs.王曼昱(ワン・マンユ/中国)
  5. 陳夢(チェン・ムン/中国)vs.銭天一(チェン・テェンイー/中国)
  6. 石川佳純(全農)vs.劉詩文(リウ・シーウェン/中国)
  7. 佐藤 瞳(ミキハウス)vs.丁寧(ディン・ニン/中国)
  8. 伊藤美誠(スターツ)vs.鄭怡静(チェン・イーチン/台湾)

※準々決勝は「1」と「2」、「3」と「4」、「5」と「6」、「7」と「8」の勝者が対戦。

■東京五輪の日本代表争い

東京五輪の卓球競技、男女シングルス種目の日本代表選考は、ITTF世界ランキングで日本人男女各上位2人が内定となる。男子シングルスの張本智和、女子シングルスの伊藤美誠は、それぞれ内定の条件を満たすことが確実。残りの1枠を、丹羽孝希と水谷隼、石川佳純と平野美宇が争う状況となっている。

男子シングルス世界ランキング(日本人のみ)

  1. 張本智和:12465pts
  2. 丹羽孝希:9420pts
  3. 水谷隼:8925pts

女子シングルス世界ランキング(日本人のみ)

  1. 伊藤美誠:14310pts
  2. 石川佳純:10830pts
  3. 平野美宇:10695pts

グランドファイナル獲得ポイント

  • 優勝:2550pts
  • 準優勝:2040pts
  • ベスト4:1660pts
  • ベスト8:1275pts
  • ベスト16:1020pts

世界ランキングは一部例外を除き、各選手の獲得ポイント上位8大会の合計で定められる。このレギュレーションにより、水谷が丹羽を上回るためには、ベスト4へ進出する必要がある。また女子シングルスの石川と平野の争いは、この大会の結果次第となる。

8組で争われるダブルスには、日本から女子の長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)・木原美悠(JOCエリートアカデミー)ペア、平野・芝田沙季(ミキハウス)ペア、混合の水谷・伊藤ペアが出場。女子ダブルスの長﨑・木原ペアと平野・芝田ペアは、決勝まで当たらない。

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