レスリング・アジア選手権は、現地時間4月26日、中国の西安で第4日目が行われ、女子53・57・62・65・72キロ級が実施された。リオデジャネイロ五輪以来の国際大会出場となった女子57キロ級の伊調馨は、3位となった。
リオ五輪での五輪4連覇以来の大舞台に立った伊調馨(ALSOK)は、初戦の韓国人選手をテクニカルフォールで下すも、準決勝で北朝鮮のチョン・ミョンスクに不覚のタックルを許し、そのままペースを戻せず、4-7で逃げ切られた。
3位決定戦で銅メダルを確保した伊調だが、海外選手相手に3年3ヶ月ぶりの敗北を喫した現実に「必死さが足りなかった」と振り返った。5度目の五輪連覇を果たすには、足りないものがあることが分かった。「こんなものじゃない」と自らを鼓舞した女王は、6月の全日本選抜選手権を経て世界選手権を目指す。
72キロ級の現役高校生・鏡優翔(東京・帝京高)は、2回戦、準決勝で判定勝ちすると、決勝の韓国選手をテクニカルフォールで下し、見事金メダルを獲得した。
53キロ級の向田真優、62キロ級の川井友香子、65キロ級の類家直美は、それぞれ決勝で敗れ、惜しくも銀メダルとなった。
<5日目(4/27)の試合予定と日本勢出場者>
男子グレコローマン
55キロ級|片桐大夢
63キロ級|山田義起
77キロ級|小路直頌
87キロ級|角雅人
97キロ級|奈良勇太