ヨルダンのアンマンで開催されているTokyo 2020(東京五輪)ボクシング競技アジア・オセアニア予選は、現地時間3月11日に最終日となる大会8日目を迎えた。5位決定戦で、男子ウェルター級の岡澤セオンが勝利し、東京五輪出場を決めた。女子フライ級の並木月海、女子フェザー級の入江聖奈は、それぞれ銀メダルで大会を終えた。
男子ウェルター級(63-69Kg)5位決定戦で、岡澤セオンは中国の選手と対戦。5-0の判定勝ちで勝利し、東京五輪への切符を手にした。岡澤は、「対戦相手は、ベテランで難しかったが、自分ボクシングができた。ジャブを使って、うまくを距離を取れたことが勝てた要因」と試合を振り返った。東京五輪への出場を実現した岡澤セオンは、大会に向けて、意気込みを見せた。
「東京五輪のホスト国は、母国の日本なので、この試合に勝てて嬉しい。チームメイトと、この勝利を喜びたい。東京五輪に向けて、フィジカルを強化する必要があるので、フィジカルトレーニングの内容を変える。日本に帰ったら、ハードワークしたい」
この試合の様子は、オリンピックチャンネルの公式サイトから、ライブストリーミング配信で見ることができる(リンク)。
女子フェザー級(54-57Kg)の入江聖奈は、2018年の『AIBA(国際ボクシング協会)世界選手権』で同階級を制覇した台湾の林郁婷(リン・ユーチン)と決勝を戦った。強敵を相手に0-5の判定負けで、銀メダルで大会を終えた。入江は、「(対戦相手の)林さんとはスパーリングさせてもらって、その時よりは差は縮まっている。金メダルまでには、すごく距離があるので、本戦までに差を埋めて追い越したい」と東京五輪を見据えた。
女子フライ級(48-51Kg)の並木月海は、決勝で『2018年アジア競技大会』で優勝した中国のチャン・ヤンと対戦。2-3と僅差で判定負けを喫し、惜しくも準優勝で銀メダルを獲得した。並木は、「今日の自分自身の戦い方には満足していない。東京五輪では、リベンジしたい」と挽回を誓った。
日本に与えられていた開催国枠は、男子が「4」、女子が「2」。今大会で、岡澤セオンが優勝したため、男子の残る枠は「3」。女子は、入江聖奈と並木月海が出場を決めたため、5月のパリ予選で自力で出場権を獲得する必要がある。