8月21日から25日にかけて、パラカヌー世界選手権がハンガリーのセゲドで開催され、東京パラリンピックでもメダル獲得が期待される瀬立モニカが出場する。
今大会はパラリンピック出場権がかかる重要な大会となる。
今回はパラリンピック正式競技種目であるパラカヌーと東京パラリンピックでメダル獲得が期待される注目選手、瀬立モニカについて紹介する。
パラカヌーとは
200mのスプリントで競うパラリンピックのカヌー。種目は、カヤックとヴァーがある。カヤックは両側に水をとらえるブレードのついたパドルを左右交互に漕いで前に進む種目だ。2016年リオデジャネイロパラリンピックから競技種目に追加された。
ヴァーは「アウトリガー」と呼ばれる浮き具付きのカヌーに乗り、片側にだけブレードのついたパドルで左右どちらかを漕ぎ、一斉にスタートした選手の着順を競う。ヴァーは東京大会からの新採用種目となる。
【東京パラリンピック実施種目】
- KL1(男子/女子)
- KL2(男子/女子)
- KL3(男子/女子)
- VL2(男子/女子)
- VL3(男子)
アルファベットは種目を表し、カヤックがK、ヴァーがV。アルファベットの後ろの数字は障がい(下肢障がい)の重度を示す。数字が小さいほど重度、大きいほど軽度の障がいとなる。
瀬立は本大会(パラカヌー世界選手権)でKL1に加え、VL1に出場するが、パラリンピックではVL1が非採用種目のため、KL1のみに出場する。
【東京パラリンピック開催日程】
2020年8月25日(火)~2020年9月6日(日)
【東京パラリンピック開催地】
海の森水上競技場(東京都江東区)
瀬立モニカ
1997年東京都江東区生まれ。中学からカヌー部に所属し2013年の東京国体を目指していたが、国体予選の直前となる高校1年生の時に体育の授業中の怪我により障がいを負う。
1年間のリハビリを経て、2014年にパラカヌーという形で競技復帰。そこから2年足らずで、パラカヌー日本勢として唯一リオデジャネイロパラリンピックに出場し8位入賞。
2020年東京パラリンピック・カヌー競技の会場である海の森水上競技場は、瀬立自身が生まれ育った江東区にある。まさしく地元でのメダル獲得を目指す。