トライアスロンのルールを知って東京五輪を楽しもう!|大会形式や注目選手について解説

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
3種目のペース配分はトライアスロンの見どころの一つ

Tokyo 2020(東京五輪)のトライアスロン競技は、お台場海浜公園で行われる。スイム・バイク・ランの3種目で着順を競う注目競技のルールを紹介する。

五輪で実施されるトライアスロンの楽しみ方

ルール

トライアスロンは1974年にアメリカ・カリフォルニア州サンディエゴで誕生した競技。スイム(水泳)・バイク(自転車ロードレース)・ラン(長距離走)の3種目を行うことから、ラテン語の3を表す「トライ」と競技を意味する「アスロン」を組み合わせてトライアスロンと名付けられた。

スイムでは水底に立つことができ、動かない物体をつかんで休息することもできるが、それらをつかんで泳ぐことは禁止。バイクではトランジションエリアでの乗車は禁止されている。ランでは固定物をつかんでカーブを回ってはいけない。1周回もしくは複数周回早い選手と並走することは禁止されている。

大会形式

1982年にアメリカ・トライアスロン・シリーズ(USTS)で、スイム1.5km・バイク40km・ラン10km・合計51.5kmの通称「オリンピック・ディスタンス」(または「スタンダード・ディスタンス」)が採用された。

東京五輪でもオリンピック・ディスタンスで競技が行われ、男子個人、女子個人の他に、新種目として男女による混合リレーが行われる。

楽しんで見るポイント

スイム・バイク・ランのペース配分はトライアスロンの見どころの一つ。得意とする種目でできるだけ他の選手と差をつけることが大切になってくる。平均所要時間はスイムが17分前後、バイクが54分前後、ランが30分前後。また、途中で種目を変えるトランジションにも注目。トランジションの時間もタイムに含まれるため、選手たちはさまざまな工夫を施して時間を短縮する。

注目選手

ITU世界トライアスロンシリーズランキングの上位に入っている選手に注目。男子ランキング(2019年8月31日更新)の1位はフランスのヴァンサン・ルイス、2位はスペインのマリオ・モーラ、3位はスペインのハビエル・ゴメス・ノヤ。女子ランキング(2019年10月20日更新)の1位はアメリカのケイティ・ザフェレス、2位はイギリスのジェシカ・リルモント、3位はイギリスのジョージア・テイラー・ブラウン。

日本トライアスロン連合は3月25日、日本代表選手の選考基準について、「今後発表される『ITUオリンピック個人出場資格基準』の変更内容に則り、これまでの日本代表選手選考基準での結果を総合的に評価し、あらためて選考基準の変更案策定を行います」と発表している。

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