ベルギー・アントワープで開催されているATP250「ヨーロピアン・オープン」男子シングルスで、アンディ・マレー(イギリス)がベスト8進出を果たした。
マレーはラウンド16で大会第8シードのパブロ・クエバス(ウルグアイ)と激突し、2-0のストレートで準々決勝進出を決めた。
近年、同選手は股関節の痛みに悩まされ、今年1月に執刀手術を受けていた。それ以降長期離脱を経て、5月からダブルスを中心に戦列復帰を果たしている。9月よりシングルスATPツアーレベルの公式戦で本格的に実戦復帰を果たしたが、これで復帰以降の成績は6勝5敗と勝ち越す結果となっている。
マレーはクエバス撃破後「だんだん良くなってきている。試合で体が温まって自分の動きに自信を感じられるようになるまで少し時間がかかるときもあるけれど、今日は本当に序盤から良かったね。今日は良いフィーリングだった」と語り、徐々に本調子を取り戻しつつあると述べている。
8強入りを果たしたマレーは準々決勝でマリウス・コピル(ルーマニア)と激突する。今大会ではラウンド16でガエル・モンフィス(フランス)、ダビド・ゴファン(ベルギー)ら有力選手が早期敗退を喫する結果となっているが、果たしてマレーはこのまま術後初のタイトルを獲得することができるのだろうか。かつての“BIG4”の一角の完全復活は間近に迫っているのかもしれない。