イギリステニス協会(LTA)は現地時間1月14日、男子シングルス元世界ランキング1位のアンディ・マレー(イギリス)が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性反応を示したと明かした。マレーは全豪オープンに出場予定だったが、現在は自宅で隔離生活を行っている。
マレーは2021年最初のグランドスラム(四大大会)全豪OPに向け、オーストラリアへ移動予定だったが、検査結果を受けて移動を中止。全豪OP出場が危ぶまれる事態となった。
全豪OPは公式SNSを通じて「マレーは新型コロナウイルスで陽性となり、我々の公式チャーター便搭乗に間に合わないこととなりました。全豪オープンのファンはみんなアンディを愛している。メルボルンで戦うためにこれまで計り知れない努力を重ねてきたことをみんなが知っています。あなたの回復を待っています」とマレーに対して励ましのメッセージを寄せている。
マレーは現在世界ランク123位。全豪OP本戦ストレートインの条件を満たしていなかったものの、これまでの実績を踏まえ、ワイルドカードによる本戦出場が確定していた。
マレーは2021シーズン最初の公式戦、ATP(男子プロテニス協会)250シリーズ・デルレイビーチOP(アメリカ合衆国フロリダ州、1月7日~13日)にエントリー。しかし長距離移動や検疫などのリスクを考慮して大会に参加せず、イギリス国内で調整を続けていた。全豪OPは2月8日に開幕。豪州到着後は隔離期間も必要なため、マレーが全豪OPの舞台であるロッド・レーバー・アリーナ(豪州ビクトリア州メルボルン)に立てるかは不透明だ。