現地時間の10月14日、ブラジルのサンロレンソ・ダ・マタでU-22ブラジル代表対U-22日本代表の国際親善試合が行われた。
すでに開催国枠でTokyo2020(以下、東京五輪)出場国権を獲得しているU22日本代表と、2020年1月に開幕する東京五輪予選トーナメント・コロンビア大会に備えて準備を進めているU22ブラジル代表の一戦は、日本が敵地で3-2の大金星を挙げた。
前半14分、日本のDFがスバイクを見せながら足を高く上げたことで、PKを献上する。それをマテウス・クーニャ(RBライプツィヒ)が落ち着いて右足で流し込んで、ブラジルが先制。敵地で苦戦も予想された。
だが、ここから日本が立て続けにミドルシュートから得点を重ねる。前半28分、田中碧(川崎フロンターレ)が、ゴール前約20メートルの位置から、豪快なミドルシュートを叩き込む。右足を振り抜いたブレ球の軌道に、ゴールキーパーは一歩も動けなかった。後半7分には、再び田中碧が、ほぼ同じ位置から、こぼれ玉を右足でミドルシュートを決めた。引く弾道のシュートは、相手DFにぶつかってコースが変わり、そのままゴールに吸い込まれ、2-1と逆転。後半23分、日本は相手陣内右サイドの密集したところからゴール前に出てきた中山雄太(PECズヴォレ/オランダ)が豪快に左足のミドルシュートをゴール左に突き刺した。
後半37分、日本は自陣ペナルティエリア内で微妙なハンドの判定で、この日2度目のPKを与えてしまう。19番のペドロが右足で蹴り込み、1点差に迫られたものの、日本は1点を守りきり、敵地で強豪ブラジルを下す大金星を挙げた。
U22日本代表は、10月10日のサンパウロとの練習試合と今日の2試合で連勝。東京五輪に向けて、大きな成功体験を手にした。