ヨーロッパの中で、イタリアは最も新型コロナウイルスの感染が深刻な状況となっている。その現地で暮らしているサンプドリアDF吉田麻也が、日本のファンに対してメッセージを送っている。
サンプドリアではこれまでマノロ・ガッビアディーニなど含め、選手やチーム関係者含め8名が陽性と診断された。現地イタリアでは9万2000人を超える感染者が出ており、うち1万件を超える死亡例が確認されている。
日本は欧米に比べて感染拡大のスピードは緩やかとなっているが、厳しい表現を交えながら吉田は「日本の皆さん、冗談抜きで家にいた方が良いです。感染拡大を食い止めるには一人ひとりの行いにかかっています」と語った。
「日本での感染拡大はニュースを目にしています。僕がイタリアにいて、もちろんイギリスも見ていて思うのは、やはり初期の段階で少しみんな油断していたのではないかということです」
「中国やアジアの問題だととらえていて日常生活を送っていた。そのことで一気に感染が拡大してしまったと思います。日本の皆さんも心のどこかで“ヨーロッパで広がっているね”ぐらいに思っている方がいるかもしれませんが、本当に感染は一気に広がります」
吉田は「必要時以外はできるだけ自宅待機されることが一番だと思います。感染拡大を食い止めるのは僕たち一人一人の意思だと思うので、協力してこの危機を乗り越えましょう。ステイホーム」と語り、不要不急の外出を控えるべきだと呼びかけた。
冬の移籍市場でイングランドからイタリアへ渡った吉田麻也。ヨーロッパではイタリアを中心に感染が一気に拡大しただけに、新型コロナウイルスについては日本でももっと警戒すべきと説いている。