新型コロナウイルスにより、マルセイユの元会長がこの世を去った。
かつてマルセイユの会長職を務めたパペ・ディウフ氏が、3月31日にセネガル・ダカールの病院で亡くなったことが明らかになった。享年68歳。
ディウフ氏はコートジボワールへの出張を経て、セネガルに渡ったあとに体調を崩していたとのこと。状態が悪化し病院へと搬送され、3月28日から人工呼吸器による治療が続けられていたものの、31日にこの世を去った。
マルセイユは公式SNSを通じて「元プレジデントの死を知り、大きな悲しみに包まれている。パペは偉大な人物として、マルセイユの心の中に永遠に刻まれる。彼の家族と愛する人たちへ哀悼の意を表する」とメッセージを発信した。
1951年生まれのディウフ氏はチャドで生まれ、セネガルで育った。18歳の時にマルセイユへ移住し、フランスではジャーナリストとして活動。後にフットボールの代理人として腕を振るい、バジール・ボリやジョセフ=アントワーヌ・ベルなど、アフリカ出身の著名プレーヤーを担当した。
マルセイユでは2005年~2009年にかけて会長職を務め、この間元日本代表DF中田浩二も同クラブに籍を置いていた(2005年~2006年)。
これまで世界中で感染拡大が深刻化している新型コロナウイルス。ヨーロッパで爆発的な感染が懸念されていたが、パペ・ディウフ氏が発症したように、アフリカ大陸でもパンデミックは深刻化しつつあるようだ。