コービー・ブライアント氏の急逝に、渡邊雄太、馬場雄大らも追悼

1 執筆者 大石ななみ
41歳で急逝したコービー・ブライアント氏。ご冥福をお祈りいたします

現地26日(日本時間27日)、米ロサンゼルス郊外で、NBAロサンゼルス・レイカーズで活躍した元プロバスケットボール選手、コービー・ブライアント氏を乗せたヘリコプターが墜落炎上し、ブライアント氏と次女ジアンナさん(13歳)を含む、搭乗者9人全員が死去した。

41歳という若さでこの世を去ったレジェンドの突然の訃報で世界中が悲しみに包まれる中、バスケットボール日本代表の選手たちもまた、その胸の内をSNS上で明かしている。

「何が起きたのかわからない。信じられない」

また、サッカー界からは本田圭佑が、数投稿に渡りブライアント氏の死を追悼した。

「彼はバスケットボール界のみならず、世界中の人にとって素晴らしいことを成し遂げた。本当にありがとう」

「一番大切なことは、誰かが彼の哲学を受け継いで、それを世界に広めること」

ブライアント氏は1996年にレイカーズに入団して以降、引退までの20年間をレイカーズのみでプレーした。NBAチャンピオンには5度、ファイナルMVPには2度輝き、オールスターゲームには歴代2位となる18回選出された。

自身の生き方やバスケットボールへ向かう精神を“マンバメンタリティー”と名付け、多くの選手たちに影響を与え続けてきたブライアント氏。近年では自身が手がけたアニメーションがアカデミー賞で最優秀短編アニメ賞を受賞するなど、幅広い活動を勢力的に行っていた。

亡くなるわずか1日前には、同日に自身の通算得点記録を塗り替え、"33,644点"で歴代3位となったレイカーズのレブロン・ジェームズに向けて、SNSに賛辞の言葉を投稿していた。

「このまま突き進めよ、@KingJames。ブラザーに大いなる敬意を。#33644」

アメリカスポーツ界を代表するスーパースターの訃報に、国のトップであるドナルド・トランプ現大統領、バラク・オバマ前大統領からも弔意が述べられている。

コービー・ブライアントはあらゆる世代を通して最高のバスケットボール選手のひとりでした。彼の(第2の)人生は始まったばかりで、家族を愛し、将来に対して強い情熱を持っていました。彼の美しい娘・ジアンナも失ったということがこの出来事をより過酷にしています。

コービーはコート上の伝説であり、そしてまた彼の第二幕は始まったばかりでした。(娘さんの)ジアンナを失ったことは、親である私たちにとってもさらに悲痛なことです。妻のミシェルと私は、残されたヴァネッサとブライアント家全員に、愛と祈りを捧げます。

アメリカ大使館も生前のブライアント氏の東日本大震災の義援金を募る支援を行っていたことをツイート。

また、「コービー(KOBE)」というファーストネームの由来が「神戸牛」にあることから、縁のある神戸市からも追悼のツイートが贈られた。

ブライアント氏は、1998年の初来日時に神戸を訪れており、阪神大震災後には10年間、神戸市の大使に就くなど、日本にとっても縁深い人物だった。

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