Olympic Games Seoul 1988
ソウル1988トーチ
ルート概要と詳細
オリンピアでの採火式を終え、聖火は2泊3日の日程でギリシャを横断。アテネ出発後はタイのバンコクを経由し、8月27日に韓国の済州特別自治道に到着しました。
済州島では現地学校の生徒が新たな聖火リレーの開始を告げ、聖火は島を時計回りに通過。8月28日には釜山行きの船オリンピア88に乗り込み、龍頭山公園で聖火台に移されました。その翌日もメインリレーは続行。同公園の聖火は、セーリング会場となった市内のセーリングクラブまで18.2 kmにおよぶ二次リレーが始まった9月12日まで灯され続けました。
メインリレーは調和のシンボルとして、韓国を東西に横断。江陵では12人の若い母親が1988年生まれの子供と一緒に聖火を運びました。
そして9月16日、聖火はソウルに到着。まず市役所に運ばれ、市長に手渡されました。開会式当日には、孫基禎の日本名でベルリン1936に出場し、マラソンで金メダルを獲得したソン・ギジョンが聖火をスタジアムに届けると、陸上競技の新鋭イム・チュネから3人の最終走者へつなぎ、聖火台に火が灯されました。
ルートマップ
事実とデータ
**開始:**1988年8月23日、オリンピア(ギリシャ)
**終了:**1988年9月17日、オリンピックスタジアム、ソウル(韓国)
**第1走者:**アタナシオス・“タナシス”・カロヤニス、陸上競技でオリンピックに出場(1984、1992)
**最終走者:**キム・ウォンタク、陸上競技でオリンピックに出場(1988)、チョン・ソンマン、ソン・ミジョン
**走者数:**380人(ギリシャ)、1,467人(韓国)
**走者募集:**大会組織委員会は聖火リレー通過都市の住民をランナーに選びました。また、聖火リレーを世界的にPRする目的で、外国人や海外に住む韓国人も選ばれています。応募は計37,011人に達しました。
著名人、アスリート、芸術家、地域社会の発展に貢献した人々、障害を抱える人々、子供、高齢者、宗教家、その他さまざまな職業の代表者がランナーを務めました。
**距離:**358km(ギリシャ)、4,168km(韓国、うち1,414kmは徒歩、2,188kmは自動車、493kmは船、~60kmは自転車、~5kmはバイク、7kmは馬)
**経由国:**ギリシャ、タイ、韓国
トーチ詳細
**概要:**リング周囲には「Games of the XXIV Olympiad Seoul 1988」と刻まれ、持ち手は革で作られました。トーチ上部にはオリンピックのエンブレムの他、東西の調和を象徴する龍をかたどった韓国の伝統的なデザインが施されています。1988年の干支は辰年でもありました。
**色:**茶、銅
**高さ:**51cm
**材質:**金属、銅、革、プラスチック
**燃料:**二酸化マンガン、クロム酸バリウム、マグネシウム、リン
**デザイン/製造:**イ・ウソン/韓国火薬社
トリビア
ランタンのデザインは、古代韓国の天文台、瞻星台を縮小したものでした。高さ35cm、直径15cmのランタンが計9個製作され、耐風性・耐圧性を考慮して3つ折り鋼板と特殊アルミニウムが選択されています。燃料は灯油、最長燃焼時間は140時間でした。
大会組織委員会は聖火の済州島到着を記念し、新山公園に記念碑を建て、その周囲にオリーブとヒノキを植えることを決定。1988年大会を象徴する彫刻もつくられました。これは花崗岩の土台に8本の斜柱を配置し、中央に置かれた螺旋状のオブジェクトがオリンピックと聖火を表現しています。聖火が同公園に到着した1988年8月27日正午に披露されています。
直径5.5mの聖火台は、22mの高さがある八角柱の上に置かれました。点火の際には、支柱の周囲に取り付けられたエレベーターで3人の最終走者が上昇しました。
オリンピックを深く知ろう
ブランド
ビジュアル・アイデンティティは、各オリンピックごとに作成されるブランド
メダル
オリーブ冠に始まり、メダルのデザインも年々進化メダル
マスコット
オリジナルイメージは、オリンピックのスピリットを体現しているものでなければならないマスコット
トーチ
オリンピックを象徴するものとして、開催国独自のバージョンを提示トーチ