東京五輪の女子マラソン代表争い|最後の切符をかけ名古屋ウィメンズマラソンで激突

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
東京五輪出場を目指す安藤友香

Tokyo 2020(東京五輪)の女子マラソン代表争いがクライマックスを迎える。最後の切符をかけて、有力ランナーたちが3月8日(日)の名古屋ウィメンズマラソンに挑む。女子マラソン代表争いの見どころを紹介する。

東京五輪・女子マラソン代表争いについて

代表内定の条件

2020年1月の大阪国際女子マラソンで松田瑞生(ダイハツ)が記録した2時間21分47秒を上回り日本人最上位になることが代表内定の条件だ。好記録が出やすい名古屋ウィメンズマラソンで松田のタイムを上回る選手が現れる可能性は十分にある。もし名古屋で2時間21分47秒を上回る選手がいなかった場合は、松田が女子マラソン代表に内定する。

内定済の選手は2人

東京五輪の女子マラソン代表には前田穂南(天満屋)と鈴木亜由子(日本郵政グループ)の2人がすでに内定している。2019年9月にマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が行われ、前田が2時間25分15秒で優勝、2回目のマラソンに臨んだ鈴木が2時間29分02秒で2位に入り、2人が女子マラソン代表内定の切符をつかんだ。

代表内定を狙う選手

名古屋ウィメンズマラソンで代表内定を狙う国内招待選手は、安藤友香(ワコール)、福士加代子(ワコール)、岩出玲亜(アンダーアーマー)、一山麻緒(ワコール)、野上恵子(十八銀行)、池満綾乃(鹿児島銀行)、清田真央(スズキ浜松AC)。中でも安藤が2017年に出した自己ベストの1時間21分36秒は、2020年1月の大阪国際女子マラソンで松田が記録した2時間21分47秒を上回る。2019年9月のMGCでは8位に入った安藤が東京五輪出場をかけて名古屋で勝負に挑む。

リオ五輪の女子マラソン代表選手

2016年のリオ五輪女子マラソンには、日本選手3大会ぶりのメダル獲得を目指して、福士、田中智美(第一生命)、伊藤舞(大塚製薬)の3人が出場した。

リオ五輪女子マラソンの成績

福士は2時間29分53秒で14位、田中は2時間31分12秒で19位、伊藤は2時間37分37秒で46位という結果に終わった。金メダルはケニアのジェミマ・スムゴングで2時間24分04秒、銀メダルはバーレーンのユニスジェプキルイ・キルワで2時間24分13秒、銅メダルはエチオピアのマレ・ディババで2時間24分30秒だった。

高橋尚子と野口みずきが名古屋国際女子マラソンで優勝した後に五輪金メダリストになったように、名古屋で五輪出場の切符をつかみ、東京五輪で活躍する選手は出てくるのだろうか。運命の名古屋ウィメンズマラソンは最後まで目が離せない。

名古屋ウィメンズマラソン公式サイト

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