東京オリンピック・パラリンピックのビクトリーブーケ、デザイン発表…被災地の花を使用
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は11月12日、Tokyo 2020(東京五輪)のメダリストに授与する副賞「ビクトリーブーケ」のデザインを発表した。デザインは明るい色を基調とし、2011年の東日本大震災で被災した地域で育てられた花を中心に使用する予定だ。
ビクトリーブーケは、オリンピック・パラリンピック合計で約5000個が用意される予定。またメダリストの手元に残り、家族や親しい友人と記憶を共有できるものとして、東京2020オリンピックマスコット「ミライトワ」とパラリンピックマスコット「ソメイティ」のぬいぐるみが、それぞれに取り付けられる。
使用予定の花材と産地
- トルコギキョウ(福島県産)
- ヒマワリ(宮城県産)
- リンドウ(岩手県産)
- ナルコラン(福島県産)
- ハラン(東京都産)
使用予定の花材と産地
- トルコギキョウ(福島県産)
- バラ(宮城県産)
- リンドウ(岩手県産)
- ハラン(東京都産)
ブーケ作成には、ブーケのデザインを提案した日本花き振興協議会も協力する。日本花き振興協議会の磯村信夫会長は、「ブーケの花は東日本大震災の被災地で生産されている花を活用して制作することにより、震災に際して、世界の皆さまからいただいた温かい心遣いに対し、感謝の気持ちを伝えるとともに、被災地の皆さまへの励ましの一助になればと思っています。東京2020大会期間中、約5000個に及ぶビクトリーブーケを作成し、毎日の表彰式会場に確実にお届けするため、日本花き振興協議会は引き続き花き業界一丸となって取り組みを進めてまいります」とコメント。
東京2020組織委員会常務理事・副事務総長の布村幸彦氏は、「ブーケのデザインは明るく元気な色を基調としており、世界中の人々と称賛の瞬間を共有できる華やかなブーケになっていると思います。また、花材は東日本大震災の被災地が産地であるものを主に利用するため、このブーケが復興の進展を表すシンボルになるとも考えています。このブーケが東京2020大会の表彰式の舞台をより華やかに彩ってくれるものと期待しております」とコメントしている。
なお、季節要因などにより、本番時の花材・産地・デザインなどは変更される可能性がある。