現地時間の4月4日、プロテニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチが、ライバルのラファエル・ナダルに協力したことが報じられた。新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大に苦しんでいる母国スペインのために、ナダルが立ち上げた“#NuestraMejorVictoria(我々の偉大な勝利)”というキャンペーンを支援したのだ。
このナダルが立ち上げたキャンペーンは、主にスペインのスポーツ界のスター選手たちが賛同し、支援している。元スペイン代表でヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ、同じく元スペイン代表でマンチェスター・シティのダビド・シルバなどのサッカー界をはじめ、女子テニスのガルビネ・ムグルサなども参加している。
このキャンペーンは、1100万ユーロ(約13億円)を目標としており、集まったお金はスペインの赤十字に送られる。この資金は、新型コロナウイルス対策に必要な用具や、援助を必要とする家族を支援するために使用されるという。
ジョコビッチは、母国セルビアに医療用機器を揃えるために約1億2000万円を寄付したばかり。ナダルは、「新型コロナウイルスと戦っている人々を助けるための、#nuestramejorvictoriaのキャンペーンに参加してくれて、どうもありがとう」とジョコビッチに大きな感謝を伝えている。
新型コロナウイルスによって、スポーツイベントが中止されるなか、他にもドイツのアレクサンダー・ズベレフのように競技や国籍の垣根を越えて、トップアスリートたちが積極的に支え合う動きが増えている。