新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、男子プロテニス協会(ATP)は6月7日までに予定されているツアーをすべて中断すると発表した。5月開催予定だった全仏オープンは9月開幕にスライドされるなど、感染症拡大はテニス界にも大きな影を落とす結果に。
ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)などのトップ選手は寄付や慈善活動、募金活動をしたことで話題となっていたが、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)もそれに続く形となった。
ジョコビッチは母国セルビアに医療用の資金として100万ユーロ(約1億2000万円)を寄付したことを公表した。
本人は『Instagram』を通じて「妻とともに、ここ数週間僕たちに何ができるか真剣に考えていた。そしてセルビアに100万ユーロを寄付することにした。ノバク・ジョコビッチ基金を通して緊急のアカウントを開設し、必要な人々に支援が回るようにする。この寄付金は蘇生器や医療機器、薬などに使用される」と語っている。
ジョコビッチは普段活動拠点にしているモナコではなく、現在スペインに滞在しているという。渡航手段が限られ、国家間の移動もままならない状況だが、ジョコビッチは冷静に規範的な姿勢を見せている。