**北京2022冬季オリンピック**には、男女各25名、計50名のスケルトン選手が出場する。
世界初の360度ループを備えた延慶国家スライディングセンターで、時速130キロのスピードで滑る選手たちのヘルメットのデザインに注目してもらいたい。
競技は男女各1種目で、2月10日から2月12日までの日程で行われる。
イベントのスケジュールや観戦方法は、こちらから。
関連情報: 北京2022スケルトン:知っておくべき5つのこと
北京オリンピック、スケルトンの各種目
北京2022のスケルトンでは、男子と女子の2種目が行われる。
1948年(当時は男子のみ)以降は実施されていなかったが、ソルトレイクシティ2002でスケルトンがオリンピック競技として復活して以来実施されている。
北京オリンピック、注目のスケルトン選手
冬季オリンピックでは、金メダル候補の**ティナ・ヘルマン**に関するサイドストーリーが存在する。ドイツ代表は、個人で4度の世界チャンピオンに輝いているが、ナショナルチームでの練習は認められていない。
ヘルマンの同胞である**ジャクリーン・レーリングは、2017年の世界選手権で優勝しており、オリンピックのメダルを狙うヘルマンにとって最大のライバルとなるだろう。26歳の彼女は平昌2018で銀メダルを獲得。女子では、2020/2021シーズンにワールドカップの総合タイトルを獲得したオーストリアのジャニーン・フロック**にも注目だ。
男子では、“スーパーマン” こと**マルティンス・ドゥクルス**が最注目選手。ラトビアのレジェンドは6度の世界チャンピオンに輝き、オリンピックでは2つの銀メダルを獲得しているが、このスポーツで唯一、まだ獲得していない栄誉を手に入れようとしている。
オリンピックの覇者である韓国の鉄人こと**ユン・ソンビン**は、このオリンピックサイクルでは、ケガや新型コロナウイルス感染拡大による物流の問題で、少しおとなしくしていた。しかし、2019年の世界選手権での銅メダル獲得は、彼が大舞台でいかに強いかを示している。
ドイツのメダル候補は、現役の世界チャンピオンである**クリストファー・グロテアと、北京2022テストイベントの勝者であるアレクサンダー・ガスナー**だ。
北京オリンピック、スケルトンの競技日程
会場: 延慶国家スライディングセンター
以下すべて現地時間。なお、日程は変更される場合がある。
※日本と北京の時差は1時間。日本の方が1時間進んでいる
2月10日
09:30 - 男子1、2回戦
2月11日
09:30 - 女子1、2回戦
20:20 - 男子3、4回戦
2月12日
20:20 - 女子3、4回戦
北京オリンピック、スケルトン観戦の楽しみ方
スケルトンの選手は、特別に作られたそりに乗って、頭を先頭にして氷のコースを滑り降りる。このスポーツは、最新の技術と選手の勇気に支えられているのだ。
アスリート、そり、そしてトラックの関係は非常に重要。トリノ2006銀メダリストであるシェリー・ルドマン(イギリス)は、空気力学の重要性を説いている。
「私たちにとっては、空気の流れが身体の上を通過することがすべてで、体型も大きな要因になります」と彼女はOlympics.comに語った。
爆発的なスタートが結果を左右する。選手たちは、そりで30メートルほど疾走した後、所定の位置に身体を移動させる。その後、そりを操縦しながら時速80から90マイル(時速約130キロ)の速さでトラックを進んでいく。
平昌2018にニュージーランド代表として出場したリース・ソーンベリーは「スタートが最も重要」と語る。「優位に立てる最大のエリアです。ほんの少しのミスで大きく後退してしまいます。トップ選手は同じようなタイムを出しています」
ドライビングに関しては、「そりの上でリラックスする」ことが重要だと彼は続ける。「リラックスすればするほど、より良い結果が得られるでしょう。そりがまっすぐ進むことが必要で、抵抗せずに流れに身を任せていれば、まっすぐ進む。舵を切りすぎるとスピードが落ちてしまうので、微妙なところです」
ほとんどのアスリートは、自分の好きなスーパーヒーローや動物など、自分に影響を与える柄でヘルメットを飾る。デザインにはアスリートの性格や考えがよく表れるので、注目してもらいたい。