2021年より新しく始まったITTF(国際卓球連盟)国際大会のWTT(World Table Tennis/ワールドテーブルテニス)シリーズのひとつ、「WTTコンテンダー」がチュニジア・チュニスにて、現地時間8月1日より開幕する。先月末にハンガリー・ブダペストで行われた「WTTチャンピオン」男子シングルスにおいて、劇的な逆転優勝を収めたばかりの張本智和が、このWTTコンテンダーに登場。ここでは、張本を含む計13名(男子7、女子6)の日本人選手が出場する同大会の放送予定と見どころを紹介しよう。
日程・放送予定
【日程】
2022年8月1日(月)〜 6日(土)
- 予選:1日〜2日
- 本戦:3日〜6日
【放送予定】
- ネット:WTT YouTubeチャンネル(ライブ配信)
※国内テレビ局による放送予定は未定(2022年8月1日時点)
見どころ
2021年より新しく始まった卓球の国際大会「WTTシリーズ」は、以下の通り7つのカテゴリーに分類される(括弧内の数字は、年間開催最大数)
- グランドスマッシュ(4)
- カップファイナル(2)
- チャンピオン(8)
- スターコンテンダー(6)
- コンテンダー(14)
- フィーダーシリーズ(60)
- ユースシリーズ(100)
8月1日にチュニジアの首都で開幕する「WTTコンテンダー チュニス」は、シリーズのカテゴリー上位から5番目に位置付けられる。
先月の7月23日に閉幕したばかりの「WTTチャンピオン ブダペスト」男子シングルスで、決勝に勝ち進んだのは、昨夏のTokyo2020男子団体で銅メダル獲得に貢献した張本智和だ。張本の決勝の相手は、世界ランキング格下のリン・ガオエン(中華人民共和国)。試合前半は、リンがリードする展開で、セットカウント0−3(3−11、7−14、12−14)と優勝へ先に王手をかける。しかし、ここからの張本の猛追が凄まじかった。第4セットから第6セットまでを連続で奪い返し(11−6、11−6、13−11)、3−3の同点に追いつく。そして、運命の最終第7セット。リンが張本に5点差(4−9)まで広げ、優勝へと先に近づくものの、張本が再度猛チャージ。張本が連続ポイントで9点に追いつき、さらに連続して2点を加算して、11−9で相手を封じ込め、劇的な逆転優勝を成し遂げたのだ。
「みなさんの応援のおかげで、逆転して、優勝することができました。次の大会も頑張りますので、引き続き応援していただけると嬉しいです」
- 張本智和・日本卓球協会 公式Twitterより
わずか1週間ほどのインターバルで、張本はこのWTTコンテンダーに出場する。進化の止まらない日本のエースは、チュニスの地でいったいどんなドラマを見せてくれるのか。
このほか、張本とともにTokyo2020男子団体銅メダルを獲得している丹羽孝希や、成長著しい宇田幸矢など、合計で7名の男子選手が今大会にエントリーしている。女子は、Tokyo2020で団体銀メダルに輝く石川佳純と平野美宇が、女子シングルスだけでなく、ふたりでペアを組む女子ダブルスにも出場予定で、合計6名の選手がエントリーしている。
日本代表(自主参加)
男子(7名)
- 張本智和(IMG)WR8
- 宇田幸矢(明治大学)WR26
- 丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)WR62
- 木造勇人(個人)WR68
- 及川瑞基(木下グループ)WR106
- 田中佑汰(愛知工業大学)WR111
- 吉村和弘(TRAIL)WR113
女子(6名)
- 石川佳純(全農)WR9
- 平野美宇(木下グループ)WR17
- 長﨑美柚(木下グループ)WR49
- 張本美和(木下アカデミー)WR66
- 笹尾明日香(日本生命)WR77
- 森さくら(日本生命)WR81
※ WR(=世界ランキング)は、2022年第29週時点のもの