2022年世界新体操選手権、オリンピック出場枠をかけた戦いの見どころは?
パリオリンピックの予選大会兼ねて行われる2022年世界新体操選手権が9月14日〜18日の日程でブルガリア・ソフィアで開催される。パリ2024オリンピックの出場権を最初に掴むのは一体どのチームか!?
ブルガリアのソフィアで開催される2022年世界新体操選手権は、パリ2024新体操競技のための予選大会を兼ねて行われ、個人総合、団体総合で上位3位の国内オリンピック委員会にそれぞれ出場権が与えられる。
今大会では、個人および団体の種目別、総合が実施され、選手らは表彰台のより高い位置を目指してパフォーマンスを披露する。
競技開始は9月14日(水)。ここでは、注目選手や日程などを紹介する。
2022年世界新体操選手権の注目選手
個人総合の金メダルを巡っては、6月のヨーロッパ選手権に引き続き、イスラエルのダリア・アタマノフとブルガリアのボリャナ・カレインが熱い戦いを繰り広げることになるだろう。
アタマノフは、シニア・デビュー戦となったワールドカップ・アテネ大会で2位、ワールドカップ・バクー大会では4位に入賞した。ヨーロッパ選手権では、種目別フープ、リボン、クラブで銀メダルを獲得し、個人総合では金メダル。東京2020オリンピックで個人総合を制したリノイ・アシュラム(イスラエル)が現役を引退した今、アタマノフがトップ選手としてのバトンを受け継ぐ。
一方、東京オリンピック5位、2021年の世界選手権で4位のカレインも、今シーズンの好調ぶりが目立つ。ワールドカップ・ソフィア大会の個人総合で優勝し、ヨーロッパ選手権とワールドゲームズの個人種目別でも金メダルを獲得した。
そのほか、今大会の個人総合優勝およびパリオリンピックの出場枠争いに加わる可能性が高い選手として、ワールドカップ・アテネ大会で優勝したイタリアのソフィア・ラファエリや、ヨーロッパ選手権の個人総合で3位となったブルガリアのスティリアナ・ニコロバなどが挙げられる。
日本からは、東京2020日本代表の喜田純鈴、初出場の山田愛乃、喜田純鈴の妹・喜田未来乃(国内補欠)が出場を予定している。個人総合は4種目(フープ・ボール・クラブ・リボン)で競われ、予選上位18選手が決勝に進出し、決勝で3位以内に入れば、パリ2024の出場権を1枠獲得する。
団体戦では、2022年のヨーロッパ選手権で表彰台に立ったイスラエル、イタリア、アゼルバイジャンが有力チームとして挙げられる。東京2020の団体総合で優勝したブルガリアは、地元ファンの声援を後押しに、高いパフォーマンスを見せることも予想される。
日本代表「フェアリージャパン」は鈴木歩佳、竹中七海、稲木李菜子、生野風花、中村知花、林美梨香が団体戦に挑む。福岡県・北九州市で行われた昨年の世界選手権の団体総合で日本は4位。パリオリンピックの出場権獲得となる3位以内を目指し、フェアリージャパンが美しき戦いを繰り広げる。
2022年世界新体操選手権の日程
9月14日:個人総合フープ・ボール(種目別フープ・ボール決勝)
9月15日:個人総合クラブ・リボン(種目別クラブ・リボン決勝)
9月16日:団体総合(種目別予選)
9月17日:個人総合決勝
9月18日:団体種目別決勝