パリ2024オリンピック市民マラソン「Marathon pour Tous」110ヶ国から男女同数の選手が参加へ
「広く開かれた大会」のスローガンのもと、パリ2024では一般市民がオリンピアンと同じ日にオリンピックのマラソンコースを走ることができる市民マラソンを開催する。オリンピック史上初の試みとなるこのイベントで、市民ランナーたちは一生に一度の経験をすることになるだろう。
パリ2024組織委員会は1月31日(水)、7月27日に開会式を迎える夏季オリンピックで実施される市民マラソンに関するより詳しい情報を発表した。
「広く開かれた大会」というパリ2024の革命的なコンセプトのもと、オリンピック・マラソンと同じコースで同じ日に市民マラソンが実施される。フルマラソンのみが行われるオリンピック競技とは異なり、市民マラソンでは42.195kmと10kmのレースが予定されている。それぞれ20,024人が参加し、オリンピック男子マラソンの競技日となる8月10日(土)に号砲が鳴らされる。
出場資格を得るための最初のイベントは2019年6月23日のオリンピック・デーに開催され、パリ中心部のコンコルド広場はオリンピック・パラリンピック競技を紹介する華やかな雰囲気に包まれた。これに合わせて、パリ2024市民マラソン「Marathon pour Tous」(すべての人のためのマラソン)のゼッケン24枚(男女それぞれ12)をかけた2,024mレースが実施された。
その後、「ゼッケン」をかけたレースが別の場所でも実施されたほか、パリ2024クラブの会員は日々の運動目標などの課題をクリアしてポイントを重ねてきた。
また、パリ2024では「Marathon Pour Tous Connecté」と題するレースも企画しており、このレースは誰でも、そしてどこからでも楽しく参加できるものになるという。
パリ2024組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は、「人生で最も重要な大会に臨むアスリートたちが大会に向けた最終準備段階に入るのと同じように、ゼッケンを手にした幸運な人であれ、『Marathon Pour Tous Connecté』レースに参加したい人であれ、あと半年余りです」と呼びかけた。
パリ2024 市民マラソン「Marathon pour Tous」2つのレース
パリ2024「Marathon pour Tous」42.195kmの詳細
- いつ実施される? 8月10日(土)
- どこからスタートする? 午後9時にパリ市庁舎をスタート
- どこがゴール? アンバリッド
- コースはどこを通る? パリを含む9つの自治体を通過する(パリ、ブーローニュ・ビヤンクール、ヴィル・ダヴレー、ヴェルサイユ、ビロフレー、シャビル、ムードン、イッシー・レ・ムリノー)
- 参加者は何人? 20,024人
パリ2024「Marathon pour Tous」10kmの詳細
- いつ実施される? 8月10日(土)
- どこからスタートする? 午後11時30分にパリ市庁舎をスタート
- どこがゴール? アンバリッド
- コースはどこを通る? パリ中心部
- 参加者は何人? 20,024人
2022年に施行されたフランス陸上競技連盟の規定により、フルマラソンの参加者は20歳以上、10kmは16歳以上となる。これらの規定は変更される可能性がある。
パリ2024「Marathon pour Tous」、すべての人に開かれたレース
「Marathon pour Tous」は男女同数が参加して行われる。42.195kmと10kmの両レースは、年齢制限が設けられているもののそれ以外ではすべての人が参加できる。10kmの場合は2024年12月31日までに16歳以上、フルマラソンの場合は同日までに20歳以上が条件で、障がいがある人も必要な介助のレベル(ガイド、車いすなど)にかかわらず参加できる。
この市民マラソンのニュースや情報は、「Marathon pour Tous」のウェブサイト、「Marathon pour Tous」アプリ、「Team Orange Running」にて。
数字で知るパリ2024「Marathon pour Tous」
- 110ヶ国の人が参加
- 参加者数の男女比は50:50
- 10kmに出場する最年少選手は16歳で、最高齢は95歳
- フルマラソンに参加する最年少選手は20歳で、最高齢は85歳
- 今回の42.195kmレース参加者の25%が初マラソンとなる