ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック・パラリンピックのボランティア募集開始

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック・パラリンピック競技大会のボランティア募集が開始された。大会組織委員会は、公式ウェブサイトmilanocortina2026.orgのボランティアプログラム「Team26」を通じて、約18,000人のボランティア募集を目指す。

1 執筆者 IOC Media
ミラノ・コルティナ2026

ボランティアは、競技会場、オリンピック・パラリンピック選手村、メインメディアセンターなどの大会関連施設、あるいは駅や空港などで、ミラノ・コルティナ2026が円滑に進行するよう重要な役割を果たす。具体的な役割として、観客や大会関係者の案内、代表選手団のサポート、競技会場や記者会見への選手の引率、進行管理のサポート、機材の運搬の手伝い、医療支援などが挙げられる。

「Team26」に参加したボランティアには、冬季オリンピック競技大会のドラマティックな舞台裏を体験する貴重な機会が提供される。国際オリンピック委員会(IOC)がオリンピック改革に向けて2021年3月に打ち出した行動計画「オリンピック・アジェンダ2020」に沿った最初の冬季競技大会となるミラノ・コルティナ2026では、既存または仮設の会場が活用され、開催都市の環境に応じた大会運営が目標とされている。また、今大会は、出場選手数の男女比が、史上最も均等な冬季オリンピックとなり、女子選手の割合は47%に達する。

2026年、ボランティアは、国際的なエネルギーにあふれた大都市ミラノとは対照的に、ミラノ、コルティナ、ヴァルテッリーナ、ヴァル・ディ・フィエンメの4つの地域に渡って絵のように美しい多様な背景をもたらす、ドロミテ山脈やイタリアアルプスといった壮大な自然の景観に魅了されることになるだろう。ボランティアは、開催地の情熱に刺激され、イタリアの豊かなスポーツ遺産と、国際的な冬季競技大会の運営に関する豊富な専門知識から多くを学ぶことが期待される。

「Team26」に採用されたボランティアは、多様な文化と背景を持つ世界中の人々と、生涯の友情を築くほどの活気に満ちたコミュニティに参加することになる。また、ボランティアは職業や日常生活のあらゆる場面に応用できる新しいスキルを習得することができ、応募段階から業務完了まで、大会運営のニーズと照らし合わせながら、ボランティア自身の希望、都合のよい時間、個人的な事情を考慮した形で参加することができる。さらに、ボランティアは公式ユニフォームとウェルカムキットを受け取り、競技大会の象徴として欠かせない役割を担う。

「Team26」ボランティアプログラムへは、イタリア在住者、あるいは自身で渡航費、ビザ発行手続き、宿泊費を負担する意思のある外国人が応募することができる。応募者は、2025年11月1日時点で18歳以上になっており、イタリア語または英語に堪能で、現地での選考および研修に参加できることが条件となる。また、2026年2月6日から22日まで開催される冬季オリンピック、または3月6日から15日まで開催される冬季パラリンピックの大会期間中、少なくとも9日間連続で従事できる必要がある。応募者は、2025年に始まるテストイベントをはじめとし、ミラノ・コルティナ2026大会本番に向けた一連の準備期間中もボランティアとして参加することができる。

「ボランティアは、オリンピック・パラリンピックで常に大会を象徴する存在となります」と、ミラノ・コルティナ2026大会組織委員会の会長であり、IOCメンバーおよびイタリア・オリンピック委員会の会長でもあるジョバンニ・マラゴ氏は話した。

情熱と熱意をもって、世界中から来る人々を迎え入れ、出場する選手たちに最高の体験を提供することで、ボランティアたちはイタリアの精神を伝えることができるでしょう。-ジョバンニ・マラゴ(IOCメンバー、ミラノ・コルティナ2026大会組織委員会会長、イタリア・オリンピック委員会会長)

フェンシングのオリンピック金メダリストであり、現在ミラノ・コルティナ2026のチーフ・ストラテジープランニング&レガシーオフィサーであるダイアナ・ビアンケディ氏は、「ボランティアがいなければ、オリンピックはどの大会も実現しません。アスリートとして、組織委員会役員として、私は、ボランティアの貢献が、どれほどオリンピック・パラリンピック独特の雰囲気を作り出す上で重要であるかを直接見てきました」と話した。

北イタリアで育ち、子どもの頃はエリートアルペンスキー選手だった、テニスのヤニック・シナーは、「Team26」へのボランティア募集を促すため、ミラノ・コルティナ2026のキャンペーン「We are the Games」の公式アンバサダーに任命されている。

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