米国女子ゴルフ・LPGAツアーの「BMW女子選手権」は10月23日、大韓民国江原道原州市のオークバレーカントリークラブ(6726ヤード/パー72)にて最終の第4ラウンドを実施した。
リディア・コが逆転V
首位とはわずか1打差の前日2位タイから発進した、リオ2016で銀、Tokyo2020で銅の2大会連続オリンピックメダルを獲得し、本大会ホスト国の韓国にルーツをもつリディア・コ(ニュージーランド)が、この日の最終ラウンドで圧巻のパフォーマンスを見せた。前半の第7ホールでボギーを叩くも、つづく第8ホールでバーディーを奪い、バウンスバックを決める。さらに、後半ホールでは、連続2回と連続3回の、計5つのバーディーを奪い、最終的に8バーディー、1ボギーの「65」でホールアウト。スコアを7つ伸ばして、2位と4打差となる通算21アンダーで、コが逆転優勝を飾った。
また、通算17アンダーで、アンドレア・リー(アメリカ合衆国)が単独2位に入り、その1打差となるトータル16アンダーで、韓国代表のチェ・ヘジンとキム・ヒョージュ、アメリカ代表のリリア・ヴの3名が、3位タイで並んだ。
渋野がホールインワン
今大会には、日本代表3名が出場しており、そのトップは通算11アンダーで8位タイの笹生優花(フリー)だった。このほか、渋野日向子(サントリー)が通算7アンダーで19位タイ、畑岡奈紗(アビームコンサルティング)が通算2アンダーで47位タイとなっている。
最終ラウンドの第7ホール(パー3)では、渋野がLGPAツアー初となるホールインワンを達成している。さらに、今大会をもって現役引退を発表していたチェ・ナヨン(韓国)が、第3日の第12ホール(パー3)で、ホールインワンを決め、会場に詰めかけたギャラリーを沸かせるなど、記録づくしの大会となった。
2019年に創設されたばかりのBMW女子選手権は、今年で3回目の開催となる。今大会の賞金総額は200万米国ドル(およそ2億9,800万日本円)、優勝賞金は300,000米国ドル(およそ4,470万日本円)となっている。