【バスケットボール】オーストラリアが2連覇達成|FIBA男子アジアカップ2022

インドネシア・ジャカルタにて開催されたFIBA男子アジアカップ2022は、7月24日に決勝を実施し、準々決勝で日本代表「AKATSUKI FIVE」を破ったオーストラリアが、75−73という僅差でレバノンを下し、2年連続の王者に輝いた。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
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(2022 Getty Images)

インドネシア・ジャカルタで開催されたFIBA(国際バスケットボール連盟)男子アジアカップ2022(以下:アジアカップ2022)は、現地時間7月24日に大会最終日を迎え、決勝を行った。決勝戦の対戦カードは、前回王者のオーストラリアとレバノン。75−73という僅差で、オーストラリアが2年連続のタイトル制覇を達成した。

アジアカップには、日本代表「AKATSUKI FIVE」を含む計16チームが参加。予選ラウンドでは、オーストラリアはグループA、レバノンはグループDの首位となり、決勝トーナメントへ進出しており、この決勝戦で初めて両チームは顔を合わす。準々決勝で日本を破っているオーストラリアが、この決勝の前半ふたつのクォーター終了時点で10点差のリード。第3クォーターでもさらにその差を広げ、オーストラリア優勢のまま最終の第4クォーターを迎える。57-43という点差から始まった第4クォーターで、レバノンは合計30得点をあげるなど猛追し、試合終了の7秒前には1点差(74−73)にまで詰め寄る。しかし、試合終了4秒前にオーストラリアがフリースローを決めて、1点を追加。最後の最後にレバノンが超ロングシュートで逆転を試みるが、ゴールに嫌われてしまい、ここでホイッスルが鳴る。最終的に75−73で、オーストラリアが2年連続の王者に輝いた。

また、この日は3位決定戦も行われ、83−75でニュージーランドがヨルダンを下し、銅メダルを獲得した。

大会公式リザルト:FIBA Asia Cup Indonesia 2022

アジアカップ2022で準々決勝敗退となった日本代表メンバーのひとりで、かつTokyo2020代表も務めた渡邊雄太は、今大会の総括として以下のコメントを発表している。

「バスケ選手である以上は、試合に出たいのは当然です。今年1月に新型コロナにかかってからほとんど試合に出られなくなり、バスケ選手としてはそれの方がしんどかったです。今回、日本代表に参加し、新しいチームメイトやコーチと一緒に、また全然違う環境の中でのアジャストは簡単ではなかったですが、とにかく楽しくてしょうがなかったです」

「(富永)啓生や河村(勇輝)など、20代前半のうちからオーストラリアのような素晴らしいチームと対戦できる経験は、絶対今後に生きてきます。彼らだけではなく、西田(優大)なんて、この合宿に参加するまでは知らない選手でしたが、今回一緒にやってみて、かなり良い選手ということが分かりました。他にも、吉井(裕鷹)はいつもファイトしており、(井上)宗一郎も身長があってあれだけシュートが打てるならば、すごい武器になります。他の選手たちも、良いところが見られたことが本当に多かったので、これから代表選考が大変になってくると感じました。ベテラン選手もうかうかしてられないですし、誰も確定している選手はもういないと思っています」

「これからの日本代表が楽しみです」

- 渡邊雄太(日本バスケットボール協会より引用)

■日本代表メンバー

  • 2 富樫 勇樹(PG/167センチ/千葉ジェッツ)
  • 3 エヴァンス ルーク(C/203センチ/ファイティングイーグルス名古屋)
  • 12 渡邊 雄太(SF/206センチ/-)
  • 16 佐藤 卓磨(SF/197センチ/千葉ジェッツ)
  • 17 須田 侑太郎(SG/190センチ/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
  • 19 西田 優大(SG/190センチ/シーホース三河)
  • 33 河村 勇輝(PG/172センチ/横浜ビー・コルセアーズ)
  • 39 富永 啓生(SG/188センチ/ネブラスカ大学)
  • 45 テーブス 海(PG/188センチ/滋賀レイクス)
  • 71 井上 宗一郎(PF/201センチ/サンロッカーズ渋谷)
  • 88 張本 天傑(PF/198センチ/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
  • 91 吉井 裕鷹(SF/196センチ/アルバルク東京)
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