冬季オリンピックは幕を閉じたが、北京からはまだたくさんのイベントや熱戦の模様が発信される。
北京2022冬季パラリンピックの開幕を目前に控え、エキサイティングなウィンタースポーツを満喫するために、知っておきたい情報をまとめて紹介する。
北京2022冬季パラリンピックはいつ開催される?
このマルチスポーツイベントは、3月4日(金)に北京の国家体育場で行われる開会式で幕を開け、3月13日(日)まで開催される。
北京2022冬季パラリンピック:実施される競技は?
パラリンピックでは、アルペンスキー、バイアスロン、クロスカントリースキー、アイスホッケー、スノーボード、車いすカーリングの6競技が行われる。
アルペンスキー
アルペンスキーは、ダウンヒル、スーパーG、スーパー複合、ジャイアントスラローム、スラロームの5種目で構成され、立位、座位、視覚障がいのカテゴリーがある。
メダル獲得数は30種目で、男女同数となっている。
注目の選手は、マリー・ボシェ(フランス)、イェロン・カンプスフレール(オランダ)、ジャコモ・ベルタニョリ(イタリア)、ヘンリエタ・ファルカソバ(スロバキア)、エバ・オールショ(スウェーデン)など。
バイアスロン
アルペンスキーと同様、バイアスロンも立位、座位、視覚障がいのカテゴリーに分かれている。
バイアスロンは、インスブルック1988で身体障がい選手を対象に、アルベールビル1992で視覚障がい選手を対象に導入された。
この種目は、クロスカントリースキーとライフル射撃を組み合わせたものだ。
パラリンピックのバイアスロン注目選手には以下の選手がいる。
バンジャマン・ダビエ(フランス)、クララ・クルク(ドイツ)、ケンドール・グレッチ(アメリカ合衆国)、リュドミラ・リアシェンコ(ウクライナ)。
クロスカントリースキー
1976年にエーンヒェルツビークで開催された大会で、初めてパラリンピック種目に採用された、身体と視覚障がい選手が参加できる種目だ。
注目の選手は、カリーナ・エドリンガー(アメリカ合衆国)、オクサナ・マスターズ(アメリカ合衆国)、ブライアン・マッキーバー(カナダ)、セバスチャン・モディン(スウェーデン)、ナタリー・ウィルキー(カナダ)など。
アイスホッケー
スピード感や激しいフィジカル勝負にあふれたこの競技は、リレハンメル1994で導入されて以来、冬季パラリンピックで最も人気のある種目のひとつとなっている。
ソリを使ったアイスホッケー(アイススレッジホッケー)は、下半身に障がいのある男女のアスリートによって行われる。
8チームが参戦するこの大会で、アメリカ合衆国は、パラリンピック4連覇を目指している。
最も実績のある選手としては、デクラン・ファーマー(アメリカ合衆国)、タイラー・マクレガー(カナダ)、チョン・スンファン(大韓民国)、アンドレア・マクリ(イタリア)がいる。
スノーボード
スノーボードクロス、バンクドスラローム、ジャイアントスラロームの3種目で構成され、合計8つのメダル種目(うちふたつは女子)がある。
ソチ2014では、スノーボードクロスの女子と男子のふたつのメダル種目が初登場した。
パラスノーボードでは、スピードと敏捷性を兼ね備えた選手がコースを最速で駆け抜ける。
注目の選手は、 マイク・シュルツ(アメリカ合衆国)、クリス・ボス(オランダ)、キース・ガベル(アメリカ合衆国)、ベン・タドペ(オーストラリア)、リサ・ブンショテン(オランダ)、サンドリン・ハメル(カナダ)など。
車いすカーリング
車いすカーリングは、脊髄損傷、脳性麻痺、多発性硬化症、両足切断など、下半身に障がいを持つ男女のアスリートが参加できるスポーツだ。
北京2022の車いすカーリングには男女混合の12チームが参戦。各チームには少なくとも1名の女性選手が含まれていることが条件となっている。
この競技はトリノ2006で初めて導入された。
注目選手は、クリスティーナ・ウランダー(スウェーデン)、ポリーナ・ロツコワ(ラトビア)、ワン・ハイタオ(王海涛、中華人民共和国)、マーク・アイデソン(カナダ)、オーレ・フレデリック・シーベルセン(ノルウェー)となる。
北京2022冬季パラリンピック:何人のアスリートが参加する?
北京2022では、78のメダルイベントに約700人のパラリンピアンが参加する。
内訳は、男子39種目、女子35種目、混合4種目となっている。
北京2022冬季パラリンピック日程
北京2022冬季パラリンピックのメダル種目。
※現地時間表記。日本時間は現地時間より1時間進んでいる。
- 3月5日 パラアルペンスキー男女ダウンヒル(10:00~13:10)、パラバイアスロン男女6km(座位10:00~11:15、立位12:00~13:15、視覚障がい14:00~15:15)
- 3月6日 パラアルペンスキー男女スーパーG (10:00~14:30)、パラクロスカントリースキー男子18km(座位10:00~11:35)、女子12km(座位12:30~14:00)
- 3月7日 パラクロスカントリースキー男子20kmクラシカル(立位/視覚障がい10:00~12:00)、女子15kmクラシカル(立位/視覚障がい12:30~15:00)、パラスノーボードクロス男女(決勝11:30~14:30)
- 3月8日 パラアルペンスキー男女スーパー複合(スーパーG10:00~12:30、スラローム13:30~14:30)、パラバイアスロン男女10km(座位10:00~11:15、立位12:00~13:15、視覚障がい14:00~15:15)
- 3月9日 パラクロスカントリースキー男女スプリントフリー (準決勝・決勝12:00~15:00)
- 3月10日 パラアルペンスキー男子ジャイアントスラローム (9:30~11:30、13:00~15:00)
- 3月11日 パラアルペンスキー女子ジャイアントスラローム(9:30~11:00、13:00~15:00)、パラバイアスロン男女12.5km(座位10:00~11:30、立位12:30~14:00、視覚障がい14:30~16:00)
- 3月12日 車いすカーリング決勝(14:35~17:30)、パラアルペンスキー男子スラローム(9:30~11:00、12:30~14:00)、パラクロスカントリースキー男子10kmフリー視覚障がい(立位10:00~11:15)、女子10kmフリー視覚障がい(立位12:00~13:30)、パラスノーボード男女バンクドスラローム決勝(12:00~15:00)
- 3月13日 パラアイスホッケー決勝(13:00~15:30)、パラアルペンスキー女子スラローム(9:30~10:30、12:30~14:00)、パラクロスカントリースキー混合リレー4×2.5km(10:00~11:30)、オープンリレー4×2.5km(12:00~13:30)