Tokyo 2020(東京五輪)のマラソン日本代表選考レース、「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジ」男子第2戦を兼ねる「東京マラソン2020」が、3月1日に開催される。東京オリンピック出場を目指し、大迫傑、設楽悠太らが出場する同マラソンの放送予定を紹介する。
東京マラソン日程・放送予定
■日程
2020年3月1日(日)9時10分スタート
■放送予定
【地上波・フジテレビ】
- 7:35~9:00:直前スペシャル
- 9:00~11:50:エリートレース・生中継
【ネット・FOD】
- 7:35~9:00:直前スペシャル
- 9:00~11:50:エリートレース・生中継
- 9:05~11:30:マルチアングルライブ配信
【ラジオ・ニッポン放送】
- 9:00~12:00
FODでは、地上波で放送される番組と、マルチアングルライブ配信を無料で視聴できる。
■コース
東京都庁~飯田橋~神田~日本橋~浅草雷門~両国~門前仲町~銀座~高輪~日比谷~東京駅前・行幸通り(日本陸上競技連盟・ワールドアスレティックス ※/AIMS公認コース)
国内招待選手 (男子)
21.大迫傑(Nike)2:05:50
22.設楽悠太(Honda)2:06:11
23.井上大仁(MHPS)2:06:54
24.山本憲二(マツダ)2:08:42
25.村山謙太(旭化成)2:08:56
26.佐藤悠基(日清食品グループ)2:08:58
27.園田隼(黒崎播磨)2:09:34
28.神野大地(セルソース)2:10:18
29.堀尾謙介(トヨタ自動車)2:10:21
30.河合代二(トーエネック)2:10:50
31.大六野 秀畝(旭化成)2:21:47
※左の数字はゼッケン、右の数字は自己最高記録
注目選手
大迫傑(1991年5月23日生まれ)
2018年のシカゴマラソンで日本記録・2時間5分50秒を打ち立てた。これは現在まで破られていない。2019年9月のMGCで3位に入っており、MGCファイナルチャレンジで設定記録(2時間5分49秒)を破る選手が現れなければ東京オリンピック代表に内定するが、今大会に出場し自ら代表の座を勝ち取りにいく。
設楽悠太(1991年12月18日生まれ)
2018年東京マラソンで2時間6分11秒をマークし、大迫に破られるまで日本記録を保持していた。MGCでは、序盤からハイペースで飛ばしたものの、徐々に失速し14位。同レースでの東京オリンピック出場権獲得はならなかった。
井上大仁(1993年1月6日生まれ)
東京マラソン2018では2時間6分54秒という好タイムを記録。同年のアジア競技大会では金メダルに輝いた。MGCでは完走者のうち最下位だったが、2020年元日のニューイヤー駅伝では区間新記録を樹立している。
ナイキの厚底シューズ"ヴェイパーフライシリーズ"にも注目
1月31日、ワールドアスレティックス(世界陸連)が、使用シューズについての規定を発表し、スポーツ用品メーカー・ナイキの厚底シューズ「ズームX ヴェイパーフライネクスト%」の使用は認められた。新たな規定では、競技で使用できるシューズについて、靴底の厚さは40ミリ以下、複数のプレートまたはブレードの埋め込みを禁止、スパイク付の場合は靴底の厚さは30ミリ以下と定められている。
ナイキは従来の厚底シューズよりもさらに厚い39.5ミリの新モデルを発表している。東京五輪日本代表の最後の枠を狙う大迫、設楽、井上らは、ナイキの現行モデルと新モデルのどちらかを使用することになるだろう。3月1日の東京マラソンは選手の足元にも注目だ。
オリンピック関連情報
各国陸上連盟は各種目最大3名まで出場枠を与えられ、出場選手を決定する。男女ともに3枠を与えられている日本は、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)、MGCファイナルチャレンジの2段階で代表を選出する。
1: マラソングランドチャンピオンシップ(MGC、2019年9月15日)
男子
優勝者:中村匠吾(内定)
準優勝者:服部勇馬(内定)
3位:大迫傑
女子
優勝者:前田穂南(内定)
準優勝者:鈴木亜由子(内定)
3位:小原怜
2: MGCファイナルチャレンジ
男子
- 第73回福岡国際マラソン(2019年12月1日)/設定記録突破選手なし
- 東京マラソン2020(2020年3月1日)
- 第75回びわ湖毎日マラソン(2020年3月8日)
女子
- 第5回さいたま国際マラソン(2019年12月8日)/設定記録突破選手なし
- 第39回大阪国際女子マラソン(2020年1月26日)/松田瑞生(2時間21分47秒)
- 名古屋ウィメンズマラソン2020(2020年3月8日)
上記のMGCファイナルチャレンジ3大会において、設定記録(男子:2時間5分49秒、女子:2時間22分22秒)を突破した記録最上位の選手。この条件を満たす選手がいない場合、MGC3位の選手。
女子は、名古屋ウィメンズマラソンで松田の記録(2時間21分47秒)を上回る選手が出ない場合、松田が東京五輪代表に内定する。
東京オリンピック出場内定選手
2019年9月15日(日)に開催されたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で男女それぞれ上位2人が東京オリンピック出場選手に内定している。
男子
- 中村匠吾(富士通)
- 服部勇馬(トヨタ自動車)
女子
- 前田穂南(天満屋)
- 鈴木亜由子(日本郵政グループ)
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エリートレースのみの開催で、一般参加は中止
東京マラソン2020を主催する東京マラソン財団は2月17日、新型コロナウイルスの影響により一般ランナーによる参加を中止すると公式サイト上で発表した。マラソンの「エリートレース」および「車いすエリートの部」のみが開催される。
東京マラソン財団は、日本国内においても新型コロナウイルス(COVID-19)の感染。感染症対策などの準備を進めたものの、東京都内における複数の感染者が確認される中、多くの一般ランナーが参加する大会を実施することは困難との結論に達したと説明している。また東京マラソン2020に参加を予定していた方を対象に、以下の措置を行う。
- 今回限りの措置として、翌年の東京マラソン2021に出走することを可能にする。ただし、東京マラソン2021にエントリーする場合には、別途参加料の入金が必要となる。
- 募集要項のエントリー規約に基づき、東京マラソン2020の参加料およびチャリティ寄付金は返金しない。
- 東京マラソン2020シグネチャーTシャツ購入者には、2020大会終了後Tシャツを発送する。