第97回東京箱根間往復大学駅伝競走が、2021年1月2日と3日に行われる。学生三大駅伝のひとつに数えられる同大会は、Tokyo2020(東京五輪)代表内定選手をはじめ、後の日本トップランナーを多数輩出している。ここでは日程、放送予定や注目選手を紹介する。
日程・放送予定
■往路:2021年1月2日(土)8:00スタート
日本テレビ系列:7:00~14:05(LIVE)※7:50までプレビュー特別番組
TVer:7:50頃~(LIVE)
■復路:2021年1月3日(日)8:00スタート
日本テレビ系列:7:00~15:00(LIVE)※7:50までプレビュー特別番組
TVer:7:50頃~(LIVE)
東京箱根間往復大学駅伝競走
■概要
出雲駅伝、全日本大学駅伝と合わせ、学生三大駅伝のひとつ。例年1月2日と3日に開催される箱根駅伝は、正月の風物詩として知られる。1920年に第1回大会が行われ、今回は第97回。前回の第96回大会は、青山学院大学が2年ぶり5回目総合優勝を果たした。
日本長距離界トップランナーの多くが、大学時に箱根駅伝を走っている。東京オリンピックマラソン代表内定の大迫傑(早稲田大学)、中村匠吾(駒澤大学)、服部勇馬(東洋大学)、同10000m代表内定の相澤晃(東洋大学)も箱根駅伝に出場。それぞれ区間賞獲得の経験を持つ。相澤は4年時(第96回)、金栗四三杯(大会MVP)を受賞した。
■コース
コースは大手町読売新聞社前(東京都)から、箱根町・芦ノ湖駐車場入口(神奈川県)までの往復で実施。往路は5区間107.5km、復路は5区間109.6km、総距離10区間217.1kmとなっている。
第2区は「花の2区」と言われ、各チームがエースを投入することが多い。服部勇馬は3年時と4年時、相澤晃は4年時に第2区の区間賞に輝いている。第5区は山登り区間となり、標高差が約834m。今井正人(順天堂大学)、柏原竜二(東洋大学)、神野大地(青山学院大学)など、この区間で快走を見せた選手は「山の神」と呼ばれる。
【往路】
- 第1区(21.3km):大手町 読売新聞社前~鶴見
- 第2区(23.1km):鶴見~戸塚
- 第3区(21.4km):戸塚~平塚
- 第4区(20.9km):平塚~小田原
- 第5区(20.8km):小田原~箱根町 芦ノ湖駐車場入口
【復路】
- 第6区(20.8km):箱根町 芦ノ湖駐車場入口~小田原
- 第7区(21.3km):小田原~平塚
- 第8区(21.4km):平塚~戸塚
- 第9区(23.1km):戸塚~鶴見
- 第10区(23.0km):鶴見~日本橋~大手町 読売新聞社前
■出場チーム
前回の第96回大会上位10チームに加え、予選会を勝ち上がった10チームと関東学生連合の合計21チームが出場。関東学生連合チームは、予選会を通過しなかった大学の記録上位者から選出される(1校1人まで・タイムは参考扱い)。
- 青山学院大学
- 東海大学
- 國學院大學
- 帝京大学
- 東京国際大学
- 明治大学
- 早稲田大学
- 駒澤大学
- 創価大学
- 東洋大学
- 順天堂大学
- 中央大学
- 城西大学
- 神奈川大学
- 国士舘大学
- 日本体育大学
- 山梨学院大学
- 法政大学
- 拓殖大学
- 専修大学
- 関東学生連合チーム
注目選手
𠮷田圭太(青山学院大学4年):10000m自己記録 28分27秒40
2年生時には、出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝で区間賞の活躍を見せた。アンカーを務めた今年度の全日本大学駅伝では先頭で襷を受けたものの、区間11位と振るわず4位に後退。今回はチームの箱根駅伝連覇に向け、雪辱を期す。
名取燎太(東海大学4年):10000m自己記録 28分10秒51
昨年度の箱根駅伝では、第4区で区間2位の走りを見せた。今年度の全日本大学駅伝は最終第8区を担当。駒澤大学の田澤と先頭争いを繰り広げたものの、先着を許し準優勝に終わった。
中谷雄飛(早稲田大学3年):10000m自己記録 27分54秒06
11月に行われた全日本大学駅伝で、第3区の区間賞を獲得する快走を見せた。箱根駅伝では1年時からメンバー入りしており、2年連続で第1区を走っている。
田澤廉(駒澤大学2年):10000m自己記録 27分46秒09
1年時から駅伝メンバー入りし、前回の箱根駅伝では第3区を走った。今年度の全日本大学駅伝では、各チームのエースが集う第8区に起用された。青山学院大学、東海大学に次ぐ3番手で襷を受けると、𠮷田と名取を競り落としアンカーとしてチームの優勝に貢献した。
新型コロナウイルス関連情報
新型コロナウイルス感染拡大(COVID-19)の影響で、2020年度の学生駅伝では出雲駅伝(10月11日開催予定)が中止となった。全日本大学駅伝は11月1日に開催され、駒澤大学が6年ぶり13回目の優勝を果たした。
今年度の箱根駅伝予選会は10月17日に行われ、感染防止対策として無観客で開催された。本選では、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、コース沿道での観戦や応援は控えるよう、主催者から喚起されている。