オーストラリア陸上連盟は3月15日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響により、20日にクイーンズランド州で開催予定だった陸上競技会「Queensland Track Classic」を延期すると発表した。同大会には、桐生祥秀らが出場を予定していた。
延期についてオーストラリア陸上連盟のダレン・ゴチャーCEOは、「非常に残念だが、選手やスタッフらの健康が最優先である」とし、開催はリスクが大きすぎると判断した。なお、代替日については検討中で、「可能な限り早く決定したい」とコメントしている。
「Queensland Track Classic(クイーンズランド・トラック・クラシック)」は、「ワールドアスレチックス(世界陸連)コンチネンタルツアー」のひとつ。同ツアーは、ダイヤモンドリーグに次ぐ世界規模のツアーで、2020年から創設された。
100メートルと200メートルで同大会の出場を予定していた桐生祥秀は、2月20日から現地オーストラリアで合宿を行っていた。大会の延期が発表された15日に、自身のTwitter(ツイッター)を更新。延期により出場できなくなったことを伝えるとともに、練習風景の写真を公開した。
「Queensland Track Classic」には、多田修平も当初は出場を予定していたが、現地当局が定めた「試合14日前までに入国」などの条件を満たすことができず、3月6日に自身のTwitterで同大会に出場できなくなったことを報告していた。