2019年2月12日に急性リンパ性白血病を公表し、療養中だった競泳の池江璃花子が、TV朝日の「報道ステーション」でインタビューに応え、病気と向かい合ったこの1年の思いや、2024年のパリ・オリンピックを視野に入れた競技復帰に向ける意気込みを語った。
昨年12月に退院した池江は、白血病発表から1年、初めてTVカメラの前でインタビューに応えた。池江を14歳の頃から知る元プロテニスプレーヤーの松岡修造氏がインタビュアーを務めた。
池江は医師から病名を告げられた当時、抗がん剤治療で髪の毛がすべて落ちると聞かされた際にショックを受けたものの、病室に戻った時にはまた頑張ろうという気持ちに切り替わったと話した。抗がん剤治療も「一生続く訳ではないし、絶対治る」というポジティブな気持ちを維持するようにしたと話した。
想像以上に過酷な抗がん剤の副作用が続くなかで家族にもつらさを見せることができずに「死にたいと思った」時期もあったが、一時退院で病気以前のような食事や生活を味わい、ネガティブになった自分を後悔し、再びポジティブな感情を取り戻したという。
自身のSNSでも公言していた2024年のパリ五輪でのメダル獲得についても「パリのあともあると思っている」と前置きしつつも、「パリ五輪が一番の目標」とポジティブに語った。
「ここにいることが奇跡だし、生きていることが奇跡」と話し、病気になったことで大きなことを学んだという。大病を患った人々に勇気を与えたいと、自身の思いを伝えた。