【柔道】12階級で東京五輪代表内定|男子66kg級は4月の全日本選抜体重別選手権で決着

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
男子73キロ級で東京五輪代表に選出された大野将平はオリンピック連覇を狙う

2月27日、全日本柔道連盟は東京都内で強化委員会を開き、男子73キロ級リオデジャネイロオリンピック金メダリスト大野将平や、女子52キロ級で世界選手権連覇中の阿部詩など、計12階級でTokyo2020(東京五輪)代表選手を選出した。

唯一代表が決まっていない男子66キロ級は、阿部一二三と丸山城志郎による争いになると見られており、4月の全日本選抜体重別選手権での結果を踏まえ決定となる。なお、阿部は左手親指の脱臼と靭帯損傷、丸山は左膝内側側副靱帯損傷を抱えており、2人の状態も注目される。

女子78キロ超級の素根輝は、既に2019年11月に代表に内定している。

東京オリンピック代表内定選手

<男子>

  • 60キロ級:高藤直寿(2回目)
  • 73キロ級:大野将平(2回目)
  • 81キロ級:永瀬貴規(2回目)
  • 90キロ級:向翔一郎(初出場)
  • 100キロ級:ウルフ・アロン(初出場)
  • 100キロ超級:原沢久喜(2回目)

<女子>

  • 48キロ級:渡名喜風南(初出場)
  • 52キロ級:阿部詩(初出場)
  • 57キロ級:芳田司(初出場)
  • 63キロ級:田代未来(2回目)
  • 70キロ級:新井千鶴(初出場)
  • 78キロ級:浜田尚里(初出場)
  • 女子78kg超級:素根輝(初出場)

※女子78kg超級の素根輝は、2019年11月に代表内定済み

オリンピック関連情報

13階級で代表選手決定…男子66kg級は全日本選抜体重別選手権に持ち越し

日本は開催国枠によって男女各7人ずつの出場権が確保されている。全日本柔道連盟の強化委員会は、従来は最重量級の最終選考会を兼ねていた伝統ある大会であり、2020年4月に体重無差別で争われる4月の全日本柔道選手権を選考対象から外した。改革を進める日本柔道界は、また一つ大きな転換を迎えそうだ。

この決断の背景には、代表選手を早期に決定したいという現場の声がある。東京五輪における柔道競技は、開会式翌日の7月25日から実施されるため、選手やスタッフの準備期間をしっかりと確保したいという思いがあるという。

2019年6月4日に正式に承認された日本代表選考方法では、2019年8月25日から9月1日に実施される世界柔道選手権東京大会の優勝者が下記のいずれかを制した場合、日本代表として出場権を獲得する見込み。

日本代表選手選考1

  • 世界柔道選手権東京大会(2019年8月)での優勝(必須)
  • グランドスラム大阪大会での優勝(2019年11月)
  • 強化委員会で3分の2以上の賛成

日本代表選手選考2

上記の方法で代表選手が決まらなかった階級に関しては、以下の3大会における成績を出場枠が決まる。

  • ワールドマスターズ青島(2019年12月)
  • グランドスラム・パリ(2020年2月)
  • グランドスラム・デュッセルドルフ(2020年2月)

日本代表選手選考3

ここまでの2段階で代表選手が決定しない階級は、以下の大会終了後の強化委員会で選考を行う。なお、代表選手決定には委員の過半数以上の賛成が必要となる。

  • 全日本選抜体重別選手権(2020年4月)
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