英国紙The Timesは、アメリカの短距離陸上競技選手でTOKYO2020(以下、東京オリンピック)の金メダル候補、クリスチャン・コールマンがドーピング検査違反により出場停止処分を科される可能性があると報じた。
アンチドーピングの国際ルールでは、選手はドーピングの抜き打ち検査を円滑に行うためにWADA(国際アンチドーピング機構)に居場所を報告する義務があるが、コールマンは過去12か月の間に3回この「居場所報告義務」に違反した疑惑が持たれているという。
現在コールマンは異議を申し立てており、もしこの3回の居場所報告義務違反のうちの1つを覆せなかった場合、今年9月にカタールで開催される世界選手権だけではなく、来年の東京オリンピックからも追放される可能性がある。
コールマンは2017年にロンドンで開催された世界陸上でジャスティン・ガトリンには敗れたものの、ウサイン・ボルトには先着し銀メダル。2019年はダイヤモンドリーグ第7戦で今季世界最高となる9秒81で優勝しており、来年の東京オリンピックの金メダル候補の一人と目されている。