北京2022:中国本土在住者に限定し観戦チケット販売へ
IOC理事会の承認を受け、安全かつ安心な北京2022冬季オリンピック・パラリンピックの実現に向けた原則を発表
9月29日、国際オリンピック委員会(IOC)は、国際パラリンピック委員会(IPC)の出席のもとIOC理事会を開催した。また、同理事会の承認を受け、北京2022大会組織委員会(北京2022)は、冬季オリンピック・パラリンピックを安全かつ安心に開催するための原則を発表した。
IOCとIPCは、専門家や中国当局との協議およびステークホルダーの経験に基づき、北京2022の決定を全面的に尊重することを明らかにした。
北京2022が公表した原則の詳細は、10月末に発行される「プレイブック」初版に記載される。また、プレイブック第2版は12月に発表の予定。
ワクチン接種について
今回公表された原則には、以下のようなワクチン接種のポリシーが含まれている。
- ワクチン接種を完了した選手と大会関係者は、到着後にクローズドループ管理システムに登録される
- ワクチン接種を完了していない大会参加者は、北京到着後21日間の隔離措置が適用される
- 正当な医学的事由による免除が証明できる選手は考慮される
- 世界保健機構(WHO)や関連国際機関で認められたワクチン、または承認された国や地域で摂取したワクチンは全て受け入れられる
- クローズドループ管理システムに登録された国内外すべての大会参加者およびスタッフは、毎日検査を受けなければならない
観戦チケットについて
観戦チケットは、新型コロナウィルス感染症対策の要件を満たす中国本土在住者のみに販売される。具体的な要件やチケット手配の詳細については現在検討中で、決定次第発表の予定。
IOCとIPCは、安全かつ安心な大会を開催するため、中国本土以外からの観戦者を制限してチケットを販売するという決断に理解を示した。