全豪OP決勝で大坂なおみと対戦…ジェニファー・ブレイディについて知っておきたい6つのこと

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
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(2021 Getty Images)

テニス・グランドスラムのひとつ、全豪オープンもいよいよ佳境。2019年大会以来2度目の全豪女子シングルス制覇を狙う大坂なおみ(日清食品)が、決勝に進出した。ここでは大坂と決勝で対戦する、ジェニファー・ブレイディ(アメリカ合衆国)の経歴やプレースタイルを紹介する。

①:1995年生まれの25歳

ブレイディは1995年4月12日に、アメリカ合衆国ペンシルベニア州のハリスバーグで生まれた。7歳からテニスを始め、カリフォルニア大学ロサンゼルス校でプレー。2014年のNCAA(全米大学体育協会)ディビジョン1女子テニス全米選手権優勝に貢献した。

WTA(女子テニス協会)ツアーには、2014年の全米オープン(予選)で初めて出場した。

②:強打が持ち味

身長は178cmで右利き。力強いサーブとパワフルなストロークを武器としており、強打が持ち味の攻撃的なプレースタイルだ。今大会準決勝のカロリーナ・ムチョバ(チェコ)戦では、8本のエースを決めた。

③:最新世界ランキング24位、WTAツアー通算1勝

ブレイディは最新のWTAシングルスランキング(2月8日更新)24位。WTAツアーシングルスでは2020年のレキシントンチャレンジャーで優勝しており、キャリア通算1勝をマークしている。全豪オープンでは2017年のラウンド16進出が最高成績。グランドスラム最高成績は2020年全米オープンで、ベスト4に進出した(準決勝で大坂に敗戦)。

④:2020年は格上選手に複数回勝利

シングルスでは、初戦のアリオナ・ボルソバ(スペイン)戦から4回戦のドナ・ヴェキッチ(クロアチア)戦まで、ストレートで勝ち上がり。準々決勝でジェシカ・ペグラ(アメリカ合衆国)を逆転で下すと、準決勝でムチョバにも勝利し、決勝まで勝ち上がった。

ここまでの対戦相手のWTAシングルスランキングは、27位のムチョバが最も高く、決勝の大坂(3位)との対戦は、今大会で初めての上位選手とのゲームになる。ブレイディは2020年のブリスベン国際でアシュリー・バーティ(1位)、ドバイデューティーフリーチャンピオンシップスでエリナ・スビトリナ(6位)と、上位選手を撃破。今回もランキング上位の大坂を下し、自身初のグランドスラム制覇を狙う。

⑤:ダブルスでも出場

ブレイディは女子ダブルスでも全豪オープンに出場。WTAシングルスランキング1位(ダブルス15位)のバーティ(オーストラリア)とペアを組み、2回戦まで進んだ(2回戦は不戦敗)。全豪オープンの前哨戦、ヤラバレー・クラシックではバーティとのペアで準々決勝まで進出した。

これまでダブルスでのWTAツアー優勝はなく、最新のWTAダブルスランキングは60位となっている。

⑥:対大坂は通算1勝2敗

ブレイディと大坂はこれまでWTAツアーで3度対戦しており、ブレイディの1勝2敗となっている。初対戦は2014年で、この時はブレイディがストレート勝ちを収めた。直近の対戦は2020年全米オープンで準決勝で、フルセットの末大坂が勝利。大坂はこの大会でグランドスラム通算3勝目を飾った。大坂にとってブレイディはランキングでは下位、直接対決でも2014年以降負けていないが、決して油断はできない相手だろう。

大坂も強打を得意としており、決勝では正面からぶつかり合う対決が予想される。フルセットにもつれた2020年の全米オープン準決勝では、エースは大坂9本に対し、ブレイディ10本。ウイナーの数も35本ずつを奪い合った。

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