レスリング東京五輪代表プレーオフで、男子フリー74kg級の乙黒圭祐と女子68kg級の土性沙羅が代表内定

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
2大会連続五輪出場が決まった土性沙羅

レスリングの東京オリンピック代表プレーオフは3月8日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で行われ、男子フリースタイル74キロ級は乙黒圭祐、女子68キロ級で2016年リオデジャネイロ五輪金メダルの土性沙羅がそれぞれ勝利し、代表に内定した。

今回のプレーオフは、東京五輪代表内定が懸かった2019年の世界選手権で優勝できなかった選手と、全日本選手権に優勝した選手による代表決定の試合となる。多くの五輪代表勢の拠点となるNTC施設に対する新型コロナウイルス感染予防もあり、報道取材は原則非公開としてインターネットで中継された。

男子74キロ級では、奥井真生(まお、自衛隊)が世界選手権制覇を逃し、全日本選手権を制した乙黒圭祐(自衛隊)が洞門対決を行い、5-2で乙黒が勝利。代表に決まった乙黒は、フリー65キロ級ですでに内定済の弟・拓斗(山梨学院大学)との兄弟での五輪出場となる。

試合後、乙黒は「小さい頃の夢が叶った。絶対、金メダルを取るため頑張っていきたい」と豊富を述べると、先に弟の拓斗が代表内定を決めたことについて「誰にも言わなかったけど、悔しい思いをした」と対抗心を燃やし、奥井との同門対決にも「やりにくかったが、気持ちが強い方が勝つと思っていた」と振り返った。

女子68キロ級では、世界選手権5位に終わっていた、リオ五輪69キロ級金メダリストの土性沙羅(東新住建)が、全日本選手権覇者の森川美和(日本体育大学)を3-1で破り、晴れて東京五輪の代表となった。

勝利後に「素直に嬉しい」と語った土性は、世界選手権に負けてメンタル的にどん底まで落ちたものの、「先輩や同期、会社や家族のサポートして貰えた。自分ひとりじゃ(この日の勝利の場に)来れなかった」と話した。

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