15人制のラグビーワールドカップ(RWC)2019日本大会の日本代表メンバーとして活躍、Tokyo 2020(東京五輪)の7人制ラグビー(セブンズ)日本代表メンバー入りを目指していた福岡堅樹(パナソニック ワイルドナイツ)が6月14日、セブンズ代表からの引退を表明した。
福岡は14日にオンラインで記者会見を実施。ワイルドナイツ公式サイトにも「今後についてのコメント」が掲載された。福岡は「これまで東京オリンピックへの挑戦を応援していただいたファンの皆さまや、サポートしてくださっていたチームや関係者の皆さまには申し訳ないと思っています」としながらも、今回の決断に至った理由を「自分の後悔しない道を生きたいという思いが一番強いから」と説明した。
「自分がこのアスリートの世界に挑戦すると決めた時から、ラグビー選手としての引退のタイミングと勉強への切り替えのタイミングというものは決めていました」という福岡は、RWC2019、東京五輪の後、医学の道に進むことを公言。しかし、3月に東京五輪が1年程度延期されることが発表されてから「自分の中でどうするかを考え始めていました」と明かす。そうした中で「一度引退のタイミングというものを先延ばしにしてしまうと、区切りをつけるタイミングを失ってしまう」と、決断に至るまでの経緯を語った。
また福岡は「東京五輪への挑戦はなくなりましたが、ラグビー自体を引退するというわけではありません」と、来季のトップリーグ(TL)まで、ワイルドナイツとの契約が残っていることを強調。「来季のTLでは、パナソニック ワイルドナイツの一員として最高のプレーが見せられるよう準備をしていきたい」と、ラストシーズンに向けた意気込みを見せた。