日本ラグビーフットボール協会(JRFU)は3月23日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止のため、今シーズンのジャパンラグビートップリーグの残り全試合を中止することを発表した。トップリーグ2020は大会途中での中止となるため、リーグ不成立となった。
ラグビートップリーグは中止の判断に至った観点として、「観客、選手、関係者の健康と安全の確保」、「新型コロナウイルスの世界的な拡大により、各国の政府による海外に滞在する自国民への即時帰国が呼びかけられ、所属の外国人選手が多数帰国すること」、「全てのチームが企業スポーツとして加盟・活動しており、選手・スタッフが感染した際に企業に与える影響が非常に大きいこと」の3点を挙げている。
今回中止の対象となるのは、今シーズンのトップリーグ第11節以降の全試合。これにより2020大会の中止が決定したため、リーグ不成立で順位が確定しないこととなった。そのため、5月23日から開催予定の「第57回日本ラグビーフットボール選手権大会」に出場する4チームは、別の方法にて決めることを検討している。
太田治チェアマンはトップリーグ公式ホームページ上で、「新型コロナウイルスの世界的な感染リスクを踏まえ、苦渋の決断ではあるが、ジャパンラグビートップリーグ2020の全ての試合を中止する事とした。トップリーグ再開を楽しみにしていたファンの皆様、選手・関係者には大変申し訳なく思う」とコメントした。今後については「社会情勢を見ながら5月の日本選手権に向けた新たな大会を模索していく」としている。
なおジャパンラグビートップリーグは、コンプライアンス教育の徹底により、第9節、第7節延期分、第10節が休止となっていた。