神奈川県などは、10月30日から11月1日のプロ野球公式戦、横浜DeNAベイスターズ対阪神タイガースで新型コロナウイルス(COVID-19)対策に関する技術実証を行う。当該試合はTokyo2020(東京五輪)野球の会場のひとつ横浜スタジアムで行われ、観客数の上限が80%から100%まで段階的に引き上げられる。
今回の技術実証は神奈川県のほか、株式会社横浜DeNAベイスターズ、株式会社横浜スタジアム、日本電気株式会社、LINE株式会社、株式会社ディー・エヌ・エー、株式会社KDDI、横浜市(協力)が連携して行う。今後の大規模イベント開催ガイドライン策定に向けた技術実証の一環として、内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室と協議した上で、専門家で構成される新型コロナウイルス感染症対策分科会に報告し了解を得て実施。試合は十分な感染症対策を講じた上で開催される。
神奈川県や横浜DeNAベイスターズなどは、技術実証で得られるデータを今後の大規模イベントガイドライン策定に役立てることや、東京2020オリンピック競技大会としての知見の提供につなげることを目的としている。
実証実験の内容は以下の通り。
技術実証の内容について
■球場内着席時における感染リスクの検証
- スーパーコンピューター富岳等の活用における飛沫影響の検証
- 高精細カメラ撮影画像を活用したマスク着用率の把握(協力:日本電気株式会社)
■試合前後、球場周辺での人流発生における感染リスクの検証
- 神奈川県で導入している「LINEコロナお知らせシステム」を活用した行動把握・感染者が発生した場合の通知(協力:神奈川県、LINE株式会社)
- LINE Beaconを活用したトイレ等の混雑度計測(協力:LINE株式会社)
- 高精細カメラ撮影画像を活用したコンコース(トイレ周辺や飲食店舗前)における人流把握(協力:日本電気株式会社)
- バックスクリーンや場内アナウンスなどの告知を実施したうえでの、規制退場の実効性の検証
■感染者発生時の感染拡大を防止する包括的対策の構築
- 新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」インストール促進のインセンティブ付与とその効果検証
- 新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」インストール率の把握(協力:株式会社ディー・エヌ・エー)