現地時間10日、イギリス・ロンドンでNitto ATPファイナルズが開幕となる。
先日、ATP1000 パリ大会の準決勝を負傷により棄権したラファエル・ナダル(スペイン)は、ATPファイナルズには間に合う見通しとなり、本人が大会に意気込みを示している。その言葉を『男子プロテニス協会』(ATP)公式が伝えている。
最新のATPランキングで1位に返り咲いたナダルは「1位でシーズンを終えたいね。そうなると、(ロジャー)フェデラーと(ノバク)ジョコビッチの記録に並ぶ」と、5度目となる年間最終世界ランキング1位に意欲を示した。
「ファイナルズは全ての試合がトップ選手との対決となるから、最初から100パーセントの力で臨む必要がある。まずはサーブの質が戻ってくれることを願っているよ。日曜には普通にサービスを打てるようになっていたいね」
ナダルは「僕はもう33歳だし、テニスプレーヤーとしてベテランの粋に入ってきた。だけど、人としてはまだまだ若者だよ。これからファイナルズに挑むことができるということは、本当に嬉しいこと。正直なところ、ここまで来られるとは思っていなかったんだ」と発言。度重なる負傷もあり、ファイナルズに進出できた現状に格別の喜びがあるようだ。
ATPファイナルズは10日開幕となり、ナダルはダニール・メドベージェフ(ロシア)、ステファノス・チチパス(ギリシャ)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と同じ組になった。ナダルは11日、A・ズベレフとの戦いが大会初戦となる。
シーズン最終戦、その年の年間チャンピオンを決めるATPファイナルズで、ナダルはこれまで頂点に立ったことがない。過去2大会で決勝まで勝ち進むも、2010年はフェデラーに、2013年はジョコビッチ敗れ、優勝を逃していた。