FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップ(W杯)カタール2022アジア最終予選(Road to Qatar)、日本代表・SAMURAI BLUE 対 中国代表が現地時間9月7日にカタール・ドーハで行われ、日本は1‐0で勝利。MF柴崎岳(CDレガネス/スペイン)、キャプテンのDF吉田麻也(サンプドリア/イタリア)が試合を振り返った。
9月2日に開幕したW杯アジア最終予選。日本は初戦、ホームでオマーン代表と戦い0-1で落としていた。柴崎はオマーン戦を「自分たちのパフォーマンスの低さから負けを招いてしまった」と反省の弁を口にし、中国戦へは「個人もチーム全体も(敗戦を)重く受け止めて、挽回していこうという雰囲気」で臨んだ。
試合は序盤から守備を固める中国に対し、日本が攻める展開となり40分に先制する。後半は中国が圧力をかける場面も見られたが、日本が終始優勢に進め1‐0で勝利。最終予選白星を手にした。柴崎は1点リードで迎えた後半を「テンポが速すぎて起こり得るカウンターの応酬という展開は避けたかった」と回顧。「ボールを保持する時間を少しでも長して、単純に失わないように心掛けた」と、プレーでチームに落ち着きをもたらし勝利に貢献した。
日本は10月にサウジアラビア代表(7日/アウェイ)、オーストラリア代表(12日/ホーム)との連戦を控える。両チームとも連勝スタートを決めており、日本にとっては本大会出場へ最大のライバルと言えそうだ。柴崎は中国戦を「1戦目の自分たちの失態を取り戻す最低限の結果だと思うし、続けないと意味がない」と厳しく評価した上で、「10月に向けて個人的にもパフォーマンスを良くしていきたい」と気を引き締める。
「(10月の2試合は)ターニングポイントになる。勝つか負けるかで今後大きく変わってくる要素があると思う。チームとしても本当に10月が大事になると話していたので、個人が受け止めていかないといけない。中国戦をスタンダードにしないといけないので、まだまだ自分たちは厳しい立場だと自覚して10月シリーズに向かいたい」
吉田はまず、最終予選の重要さをチームの共通認識として把握することが大事だと強調した。「(開幕前に)いかに最終予選が大切か確認しなければならなかった。(それをしなかったことはキャプテンである)僕のミス」と振り返り、オマーン戦後にはミーティングで再確認。その効果もあり、カタール移動後は初日の練習から雰囲気が変わったことを感じ取っていた。また吉田は「毎回そういう(厳しい)気持ちで全員が挑まないといけない。代表キャリア(活動期間)は非常に短いので一瞬一瞬を大切に過ごし、プレーしないといけない」と、より緊張感を持って代表での活動に臨むべきだと話す。
中国を下し最終予選初勝利を挙げた日本は、現在勝点3でグループBの4位。次は10月にサウジアラビア、オーストラリアとの連戦に臨む。吉田はサウジアラビア戦とオーストラリア戦を「(最終予選)前半の鍵になる」と山場であることを認識。「(現在勝点6の2チームを)叩ければ勝ち点9で同率になる可能性がある。こんなに早く並べるチャンスがあるのでモチベーション高くやっていきたい」と10月の2連戦に向け意気込みを見せた。